最近の警備員さんは巡回時にマスクをつけて見回っています。昼間の店内巡回や夜中の細密巡回など、いつでもマスク着用です。そんな感染症対策のマスクですが、警備員は巡回時に鼻を利かせる必要もあるのです。それなのにマスクをつけていたら鼻が利きにくくなり業務に支障が出ます。
警備員が鼻を利かせる時
警備員、特に施設警備員は巡回時にたくさんの事に気を使いながら見回っています。
目や耳、そして鼻を利かせているのです。
鼻を利かせて巡回している一番の理由はずばり火災です。
火災発生時は煙が出ます。
警備員は巡回中に鼻を利かせて、その火災の発生をいち早く察知できるようにしているのです。
しかし、今の警備員は店内巡回や細密巡回時にはマスクを着用しています。
マスクは感染症対策の為に必要なものですが、これは自分の勤務している建物の火災を知る妨げになってしまっているかもしれないのです。
マスクをつける事によって火災に関する煙の臭いや、異変に気付きにくくなってしまい、対応に遅れが出てしまう可能性があります。
巡回している時にマスクをずらした事がある方ならわかると思いますが、マスクをつけていた時と外した時の臭いの差は意外とあるものですよ。
かすかな煙の臭いにもマスクをつけていたら気が付けないかもしれないのです。
警備員として危険にいち早く気づく必要がある仕事には、巡回時のマスクは業務の妨げになっているかもしれません。
細密巡回時のマスクの必要性を疑う
私は細密巡回中、まずくはアゴにずらしている場合が多いです。
ここの現場のクライアントから巡回時のマスク着用に関して理解がある為です。
細密巡回時は階段の上り下り、しゃがんだり立ち上がったりする動きが多く息も切れやすい、という理由から周りの人に影響のない範囲で・・という条件付きですが。
それでもマスクをずらして巡回する理由の大きな点はやはり異変にいち早く気づけるようにする事です。
火災という緊急事態は滅多に起こるものではありません。
10年警備員をやってきた私でも、自分の現場での火災は1度だけです。
そんな滅多にない火災だからこそ被害を最小限にとどめるには、少しでも早い発見です。
マスクをつけていたら火災発生初期段階の煙に気が付けず、火の手が上がり手が付けられない段階まで放置する事になってしまうかもしれません。
警備員の業務を全うするためにも、細密巡回時はマスクは無い方が良い、というのがあくまで私個人の意見です。
状況に合わせた使い方が大切
現場によっては、警備員のマスク着用が厳しい所もあるでしょう。
また、細密巡回であっても建物内に人が何名か残っており、マスク無しでは巡回できないかもしれません。
まあ、うちの現場も残留者が多いですが、その残留者も最近はマスク無しの人が多いですが・・。
なので、いくら細密巡回時はマスク無しを。といってもどこも同じ様にはいかないと思います。
今年の冬は火災事案が例年よりも多かった様な気がします。
例年よりも家にいる時間が多いためか、外食をやめて自炊する人が多いのか、もしくはストレスがたまり爆発した人が・・
はっきりした事は分かりません。
ですが、警備員として勤務する時危険にいち早く気づけるようにする為に、現場の規則を遵守しつつ今まで通りの対応が出来る様な工夫が必要かもしれませんね。