施設警備の現場は大きな施設の場合に業務のマニュアルが無いと新人の警備員さんが育ちにくくなる

施設警備員の現場はその建物ごとで規則があったり、施設によっては非常に沢山覚える業務があります。小さなスーパーでさえ覚える事が多いのに、大型商業施設ともなると、全体の業務を覚えるまで1か月以上かかる事もザラです。そんな時、その現場の業務マニュアルでもあれば、新人の警備員さんも仕事を覚えやすいのに、今まで経験した現場ではその様なマニュアルは一切ありませんでした。

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基本的には先輩警備員の口頭伝授

どこの現場も同じとは限りませんが、今まで経験した施設警備の現場にはその施設の業務マニュアルというものは存在しませんでした。

 

私が経験した大型商業施設では、警備員が5人以上配置しており、それぞれ担当する業務が異なります。

という事は単純に5パターン以上の仕事を覚えないといけないという事です。

 

まあ、それでも隊長や副隊長のポストもあるので、全て覚える事は無いのですがね。

それでも複数のポストの仕事を覚えなければならないのですが、それらの指導はすべて

 

「先輩警備員から口頭で指導されるのを覚える」

 

という口頭での伝授なのです。

今どき、口頭で教えられた事をメモを取って覚える、という時代錯誤な教育なのです。

口頭で教えるにあたって何のマニュアルも存在しません。

先輩警備員も前の先輩から口頭で教えられているのです。

 

実際に目の前でやって見せて覚える、という仕組みがずっと続いていたのです。

マニュアルが必要な現場

当時勤務していた大型商業施設は、非常に沢山の仕事を教えられました。

指導を受ける度にメモを取り体で実践して覚えていったのですが、誰でも同じ様に出来るとは限りません。

 

メモを取るのが上手くない人は、自分で書いた内容もまとめる事が出来ず、その為にいつまで経っても仕事を覚える事は出来ませんし、次の業務にも進めません。

結局仕事を覚える事が出来ず、1か月も経たない内に辞めてしまいます。

 

そんなやり取りを見ている内に、マニュアルが無いのなら自分で作ってしまえ、と思い立って、隊長の許可を得て各ポストのマニュアルを作りました。

新人警備員さんは、初めのうちはそのマニュアルを見れば何時にどんな業務をすればよいのかという事と、開店業務や閉店業務の無線の文言も書き入れました。

 

現場によっていろいろなやり方があると思いますが各業務、特に開店時や閉店時にある程度定型文としての文言が決まっています

私も初めのうちは自分でメモった文言を片手に無線を飛ばしていました。

しかし、これが上手く出来る人と出来ない新人さんがおり、マニュアル化してしまえば初日からでも無線をうまく飛ばせます

 

これは意外と上手く行き、文章を読み上げるだけなので、不安な新人さんの助けになったと思います。

大きな施設になればなるほど、覚える業務は増え新人警備員さんの脱落率にも影響します。

その時に、不安の一つでもある業務を覚えるという問題が、業務マニュアルが有るか無いかでかなり変わると思うのです。

マニュアルを作ろうとしない警備員

今まで勤務してきた現場ではマニュアルが存在しませんでした。

昔から先輩警備員が口頭で指導してメモを取り覚える。

という教育をしてきたので、みなそれに従っていたという訳です。

 

しかし、それでは配属されてきた新人警備員さん全員が順応できるわけではありません。

中にはその口頭の指導ではついていけず、辞めてしまう人もいるかもしれません。

それを防ぐ為にもマニュアルを作ればよいのに、やろうという人がいないのです。

 

一度自分が一連の仕事を覚えてしまえば、わざわざマニュアルを作ろうなんて思わないでしょうし、後から入ってくる新人さんにも自分の時の様に口頭で指導すればいいや、と思うようですね。

しかし、マニュアルが有れば辞めなくて済んだ人もいるかもしれないと思えば、決して無駄な事ではありません。

まあ、私はそう思ってマニュアルを作ろうと思ったのですがね。

 

確かにマニュアルを作る事で特別な給与が出るわけではありませんが、自分が勤務する現場で一人でも多くの新人さんの離職を止められるのであれば、それは自分の為にもなりますよね。

警備の現場では、マニュアルを作るという同じ思いの警備員さんは中々いないのが現状です。

 

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