施設警備で一人の現場が楽とは限らない

とある若い警備員から「一人現場のポストを出来れば外して欲しい・・」と言われました。ウチの一人現場はヒマな上に他の隊員を気にする事が無いので、年配隊員を始め若い隊員にも人気のポストです。それなのに外して欲しい・・とはどんな理由があるのでしょうか。

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人にはそれぞれ都合というものがあり、現場によっても向き不向きがあります。今回のこの若い隊員にも理由があり、人気のポストを外して欲しいという要望なので勤務表を作る側としては断る理由がありませんでした。

通常なら「人気ポストにたくさん入れろ・・」という要求が来たりするのですが

「個人が勝手を言ったら他の人はどうするの?」

と子供かよと思うような我儘を日々断っています。

ですが今回の要望はいつもの逆の申し入れであったので、受け入れても良いかな、と思います。

しかしなぜ人気のポストを外して欲しいと言ってきたのでしょうか・・。

彼にそのことを尋ねてみると意外な言葉が・・

「ヒマすぎてやる事が無いし、一人現場なので身動きが取れなさ過ぎるので」

との事でした。

確かにこのポストはヒマすぎて大きな声では言えませんが、何か他にやる事が無いと寝てしまいそうです。

そして一人である為に身動きが取れない事です。

食事交代で離れる事が一時的には出来ますが、それ以外はずっと警備室の受付けにいなければなりません。

要領の良い警備員ですと、とても充実した一人現場を服務できるのですが、変にまじめにやろうとするととても息の詰まった現場になってしまうでしょう。

私としてはもちろん真面目にやって欲しいですが、息が詰まるほど真面目やっても・・というやや矛盾した思いがあります。

業務に影響のないほどに要領よく勤務できれば最高なのですが・・

彼はちゃんと真面目にやろうという姿勢からこの言葉が出たと思います。

「もっといい加減にやっていいよ」

と立場的には言えないので、軽くアドバイスした上で彼の希望は聞くつもりです。

こういうのは歳をとった年配隊員の方が、余程要領よく勤務していると感じますね。

完全に悪いところは見習っていけませんが、良い意味でうまくやっている所は見習っても良いと思います。

 

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