施設警備員は現場によって見せる警備というものを気にしているが警備員によっては為になる事もあった

大型商業施設にいた頃「魅せる警備」というものを業務の中に取り入れて実施していたんだなと感じるものが、その現場を離れて初めて分かりました。当時は警備員の業務とはこういったものだ、と思っていたのですが違う警備会社の現場勤務になり「あれこの現場ではやらないんだ」と気づきました。当時は周りの人の目が多く、警備員の行動が嫌でも目についたので魅せる警備の行動は効果があったのです。

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魅せる警備の行動とは

警備員になるまでは魅せる(見せる)警備なんていう言葉すら知りませんでした。

そもそも今現在警備員の人でも知らない、なんて言う人もいるかもしれませんね。

 

詳しくは知りませんが、そもそも見せる警備という意味は色々ある様で、一般の人に「そこに警備員がいるから悪い事が出来ない」という犯罪の抑止という意味のものもあれば

もう一方の魅せる警備とは、警備員としての立ち振る舞い、そして日ごろから規律ある行動を周りの人に見て感心してもらう、という意味もあります。

 

一言で見せる(魅せる)と言っても色々な受け取り方があると思いますが、ここでは魅せるの方に焦点を置いて話しています。

警備員と言っても色々な人がいますが、そんな色々な人が良いと思った行動でも、他人から見ればだらしなく見えるかもしれません。

 

それを現場で統一してみな同じ様に行動すれば、きれいに見える、しかも規律ある警備隊に見えます。

受付で挨拶をする時の言葉を統一したり「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」などの言葉も毎日練習する、そしてその行動を警備員以外の周りの人に見てもらう。

こんなことを毎朝していたのです。

 

もちろん、店内巡回や夜間巡回に出発する時も相勤者に敬礼をしてから報告して出発する。

これがどこの警備会社でも普通の事だと思っていました。

いい加減な現場では取り入れない

商業施設の現場から離れて違う警備会社へ移ってから、比較的ヒマな現場の勤務となりました。

まあ、大型商業施設の現場と比べれば、多くの現場がラクな現場に見えると思いますがね。

 

そんなラクな現場に配属していざ勤務に入りましたが、商業施設で勤務していた時に行っていた魅せる警備と言われている様な行動がその現場には無かったのです。

巡回へ出発する時は、挨拶も碌にせずに黙って出ていく警備員が居たり、買い物にでも出かけるかの様に「いってきまーす」と気楽な挨拶をしていく警備員。

 

とても気を付けをして敬礼をして出発の報告をするという、礼式に倣った行動ではありませんでした。

 

後で分かった事ですが、最低限の報告や礼式に倣った行動は、別に魅せる警備の行動だけでは無かった様です。

ただ単に、この現場の規則がいい加減なだけでした。

気楽な現場では決まりもいい加減で、魅せる警備どころか見せる警備すらまともにできていない状態だったのです。

やらないよりはやった方が良い

いい加減な現場では、魅せる警備はとてもではないが無理だと感じましたが、この様な現場こそ、礼式をしっかりするべきだとも思いました。

普段から規律のある行動が出来ていないので、ポンコツ警備員が多いのですがそんなポンコツ警備員にも一応、魅せる警備業務がどんなものか、という事を指導するのは良い事だと思います。

 

ポンコツ警備員の多くは、まともな礼式が出来ませんが、毎日何度もやらせることで少しはまともになると思います。

巡回へ行く時は敬礼から始まり、これから巡回へ行くという報告をする。

ありがとうございますや、申し訳ございませんなどの挨拶もみんなの前でハキハキト言える様にするだとか、いい大人が指導を受ける、というのも周りから見るとおかしく見えるかもしれませんが、警備員を育てるには魅せる警備を何度も教える、というのは手っ取り早い事なのかもしれません。

 

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