ここの現場は通路の一部に人感センサーの照明があります。
センサー内に人が侵入すると、照明がつく仕組みのものです。
通常の警備の建物の巡回時は、暗闇の中を必要に応じて懐中電灯を照らして歩くのが基本ですが、このエリアだけは通るだけで電気がつきます。
巡回の基本は、人の居なくなった建物内を不審者がいないか見て回るわけですが、この現場は残留者が夜中も居たりします。
なので人感センサーは必要になるわけです。また、昼間であっても廊下が暗かったりするので明かりがつくというのは一日中役に立つのです。
また、人感センサーですと電気の消し忘れの心配をしなくて済みます。警備員が巡回した時にも電気の消し忘れのチェックをしなくて済みますし、通るだけで明るくなるのは助かります。
しかし・・
残留者が帰ったはずのエリアを通った時に、警備員が巡回に回ってそのエリアの人感センサーの照明がついていた時は、いろんな意味で焦りますね。
・ついさっきまで残留者がいた
・人感センサーの故障
・原因不明・・
大体こんな感じな原因が思いつきますが、殆どが先ほどまで残留者がいたのに気づかずに勝手な想像をして焦るパターンになります。
警備員の中には臆病な隊員も居まして
「霊現象だ!!」と騒ぐ隊員もいますが、そういう事に懐疑的な私としましては
断じて違うと切り捨てます。
残留者が居たであろうのに気づかなかっただけ、ちゃんと確認しなさい。とやさしく叱ります。
次に、人感センサーの故障が上がりますがこれは壊れ方が同じような症状が出るのでまた「霊現象だ・・」という隊員には設備に修理依頼を出すように指示します。
最後に、原因不明ですが・・
これは私も理由は分かりません。
人が普段通る場所でもなく、故障するほど古い機器でもない。警備員が通った時に電気がついたまま、そればかりか通った時にチカチカ点滅なんてした時には・・。
「うん、霊現象だねおめでとう」
と慰めています。警備員は誰もいない真っ暗な建物の中を真夜中に巡回します。
なので、そういった話は以前の警備会社も含めて、他の現場でもよく聞いたりしました。
そういった現象を余り信用していない私でも、いざ、自分が真っ暗な廊下を巡回している時は、少し思い出して何もないのに身震いしてしまう事もあります。
今のところ、見たことは一度もありませんがもし見かけるようなことがありましたら報告しますね。