警備員に向いていない人が居ます。最近現場の隊員さんたちを見ていて「ああ、この人は警備員に向いてい居ないかも」と思ったのですが、よくよく考えてみると「時間帯によって向いていない」と気づいたのです。警備業務は時間帯によって向き不向きがあるのです。
警備業はサービス業である
警備業はサービス業である。
この事を理解していない警備員が多くの現場で働いている事と思います。
中にはサービス業と理解していても、上手く表現できない人もいる事でしょう。
業務中は相手に対して「ニコニコする」という最低限な表現すらできない人もいます。
相手に不快な思いをさせない為にも、笑顔で対応すれば済んでいたかもしれない事ですらできずに、その現場を「出入り禁止」になる警備員もいるのです。
笑顔で対応する事が出来る人からすると「なぜ、そんな簡単な事も出来ないのか」と思うかもしれませんが、その様な指導を受けていない人、もしくはそもそもサービス業というジャンルに向いていない人などが警備業界に入っているのかもしれないのです。
サービス業に向いていない人は警備の仕事をしてはいけない
そう言ってしまえばそれまでなのですが、警備業界は万年人手不足な業界。
門戸を狭くしてしまうと、ますます業界全体が冷えてしまいます。
そうならない様、サービス業向きでない人でも警備の仕事が出来る場が実はあるのです。
警備業は時間帯によっては出禁にならない
施設警備の多くの現場は建物を24時間管理している場合が多いです。
24時間管理するという事は、日勤と夜勤の仕事に分けている事も多く、夜間の勤務は人と接する機会が非常に少ないのです。
全ての施設の現場がそうとは限りませんが、日勤よりも夜勤の方が来客も少なければ、来客への対応をする事すらないかもしれません。
来客への対応をしなくても良い、という時点でクレームが入る事はありません。
そう
夜勤であれば、日勤でクレームを貰い出禁になってしまう様な警備員でもなんとか務まるかもしれないのです。
以前の現場でも、その様な隊員さんが実際に居ました。
もっとも彼の場合は、日勤の業務がまともに出来ない為に、夜勤業務に回されたので、理由が少々違いますが、サービス業に向いていない人でも警備員の仕事は出来る、という実例でもあるのです。
夜間の勤務であれば、サービス業に向いていない人でも出禁になる事なく警備の仕事が出来る、というのは人手不足な現場にとっては非常に良い事なのではないでしょうか。
人手不足の中いかに上手く人を使うか
警備業界は万年人手不足な業界です。
ただでさえ人材が不足しているのに、サービス業向きでないという理由で採用されなかったり、自分に不向きな現場で出入り禁止になったり、また現場をたらい回しにされたりと不運な警備員さんが大勢いる事と思います。
そんな人を排除しておいて「人手不足」と嘆いていても仕方ありません。
むしろそういった人を上手く使えていない時点で、むしろの人の方が人事や営業の能力不足だと言われても仕方がないでしょう。
むやみに現場へ配属するのではなく、その人の適性に合った現場へ配属してあげる事が、本人にとっても現場の隊員さんたちにとっても良い事だと思います。
多くの施設警備の現場では、サービス業向きでない警備員さんが今日もクレームを貰う寸前な状態で働いているのかもしれません。
そんな人たちを不向きな現場で働かせるよりも、その人の性格に合った現場で働かせる事で、多少ではありますが人手不足を解消させる事に繋がるのかもしれないのです。