施設警備員に限らず、警備員の仕事もケガをする事があります。不審者などから暴行を加えられるようなものでなく。転倒したり暗闇でモノにぶつかったりといわゆる自爆です。施設警備員がこの自爆と言われるケガをする時はいつが多いのでしょうか。
細密巡回時が一番危険
いきなり答えが出ていますが、施設警備員が業務中に一番ケガをする機会が多いのは、ずばり巡回中だと思います。
そもそも施設警備員は業務の中で一番長時間業務に当たっているのは巡回だと思います。
これは現場によって違う場合もあるでしょうが、巡回以外ではあまり歩き回ったりしていません。
立哨や座哨など、その場から動く事が少なければケガをする事も無いでしょう。
やはり、昼間の店内巡回や、夜間の細密巡回など警備員が一番動き回っている時にケガをする場合が多いです。
そしてその中でも、真夜中の細密巡回がケガをする頻度も多いと思います。
私自身、巡回中にケガをする事は殆どありませんでしたが、警備員の中には巡回中に転倒したり、狭い厨房内でかがんだ時に頭を打ち付けた、など夜中の巡回時にケガをしていました。
しかし幸いな事にそのいづれも救急車を必要とするような大怪我では無かったので、そこは笑い話で済んで良かったと思います。
まあ、本人からしたらその時はかなり痛かったでしょうから笑っては失礼なんですがね。
不審者からの攻撃事例は意外と少ない
よくテレビなどで施設内に侵入した不審者が、警備員と対峙して警備員にけがを負わせたなんて記事を見ますが、話題に挙がるので良くある事と思いがちですが実際警備の仕事してきてその様な場面に遭遇した事は10年で一度もありません。
全国にいる警備員の人数と、話題に上がる頻度を考えれば、それこそ宝くじに当たる確率くらい稀な事なのかもしれません。
不審者に侵入されないように日々仕事をしている施設警備員ですが、実際侵入されるような事があっても、警備員が不審者と対面する事は殆どないと言っていいと思います。
そもそも不審者は警備員に見つからない様に侵入してきますし、正面から堂々と侵入してきて警備員が駆けつけてくるのを待っているとは思えません。
彼らはその施設に盗みに入って来ているのであって、そこの施設にいる警備員と格闘しに来たわけではありません。
出来れば見つからずに事を済ませたいはずです。
そう考えると、警備員が侵入者に暴行を加えられて受傷する事はゼロではないかもしれませんが滅多にある事ではないでしょう。
しかし全くのゼロでもないので、もしもの時の心構えは必要です。
ケガをしない様にするには
施設警備員が巡回中にケガをするのを実は防ぐ事もできるのです。
巡回中にケガをする数ある中の理由に「周りに対する不注意」が挙げられます。
真夜中の巡回では周りは真っ暗な場合が多く、懐中電灯などで気を付けて歩いていたとしても、全てを防げるものでもありません。
毎晩歩きなれている様な順路でも、ふと考え事をしていたり、その日だけ床が水浸しになっている厨房など些細な環境の違いに気づかず、ケガをする場合があります。
以前の現場でも夜中の外周巡回でケガをする警備員がいました。
夜中の敷地内の外の見回りで外灯がついていても、段差に躓いたり階段を踏み外したりして足を挫く高齢の警備員もおり、大事に至らなかったとしても数日は足の痛みに耐える事になっていました。
施設警備員は毎日同じ職場で働く事が多いです。
毎日同じ職場という事は、そこの現場に詳しいはずですがなぜかケガをしてしまいます。
慣れているからと油断せず、常に緊張感と注意力をもって巡回すれば、万が一ケガをしても最小限にとどめる事が出来るのではと思います。