細密巡回を走って見回り、何も見てこない警備員がいます。急いでいる為に火気点検や戸締りをまともに見ていない様で、誰よりも早い時間に警備室に戻ってくるのでおかしいなと思い色々調べた結果、ただルートを小走りに通り抜けている事が分かりました。
細密巡回とは各ポイントを注意して見回るもの
そもそも細密巡回とは、巡回の各重要ポイントを戸締りや火気点検、そして侵入者がいないか見て回るものです。
本当なら誰も居ない施設内を見て回るのが正しいのですが、この現場は特殊な為残留者が警備員の巡回する時間帯まで残っている事が多いのです。
なので、無人の建物内を見回るわけにはいきませんが、巡回出来ないという事でもありません。
人の残っていないエリアは火気点検や戸締りは出来るので、細密巡回は通常通り行っています。
商業施設の細密巡回も、飲食店のテナントの方がまだ残って片づけをしている中警備員が見回っていたので今と同じような環境と言えばそうなりますね。
あの時でさえ特に問題なく巡回で来ていたので、今のこの現場でもどの警備員でも同じような巡回は出来るはずです。
しかし、ある警備員は毎回他の誰よりも早い時間で細密巡回を終えて警備室へ戻ってきていました。
別に早い時間で見回るのがいけないという訳ではありませんが、この広いエリアを火気点検や戸締りを見ながらまわるには「この位の所要時間」というのが皆なんとなくわかっています。
しかしこの警備員はその時間よりもはるかに速い時間で戻って来るので
「さすがに速すぎるよね、見るべきもの見ていないんじゃ・・」
と思う人が増えてきました。
小走りで通り抜ける意味のない細密巡回
ある日、その警備員が巡回した後に見回った隊員さんが
「〇〇の場所の戸締りの不備があった、ここは警備員しか通っていないハズ」
という話が上がったのです。
誰よりも早い時間で巡回を終えるには、確認ポイントを見ないで素通りすれば可能・・
という推測通りの結果が実際に出てしまったのです。
恐らくこの警備員は、見るべきポイントを見ずにただひたすら巡回路を小走りに通り抜けて警備室に戻っていたのだろう、という事になりました。
この戸締りを見逃した件を問いても「たまたま見逃した」と答えてうやむやになってしまいました。
ですが恐らく巡回時に何も見ずに見回った結果だと誰もが思いました。
巡回時にただ歩きまわって警備室へ戻るだけ・・
こんなのは巡回ではなくただの散歩ですよね。
警備室へ少しでも早く戻りたいがための行動だと思われます。
いい加減な仕事は他の隊員に迷惑
警備室へ少しでも早く戻りたいが為に、いい加減な巡回をする。
巡回時は一人しかいないので、どんな巡回をしたか誰にも分かりません。
しかしいい加減な巡回をして誰にもバレないわけではないのです。
時間をおいて相勤者が同じルートで見回るのです。
もし前の警備員がいい加減な巡回をしたら、その後の警備員が見た時に戸締りを見逃した・・や火気点検を見逃した・・などは分かってしまうのです。
にもかかわらず、いい加減な細密巡回をするのはちょっと考えればわかると思うのですが、その辺りはどう考えているのでしょうか。
後で見回った警備員は、前の警備員が見た時にはちゃんと施錠がしてあったのか、もしかしたらまだ誰かが残っていてガスの元栓を開けたのか・・
色々な詮索をして見回る事になってしまいます。
ただ、前の警備員が見逃しただけなのに・・
いい加減な巡回は相勤者にとても迷惑を掛けている事を知って欲しいですね。
しかも見逃した事で大問題に発展するかもしれない事もあり得ます。
自分の身勝手な欲求の為に、目の前の仕事をおろそかにする・・
もう少し警備員としての自覚を持って欲しい所ですね。