警備員として業務中に事案が発生して、警察や消防などへ出動の要請をする事があります。これは現場によっては警備員以外の人がする事になっていたり、ヒマね現場では通報するような事案が発生しない場合もあります。そんな通報ですが、業務中に何回か経験していますが、いつまで経っても慣れる事はありませんでした。
警備員が業務中に通報する
警備員は警察や消防へ通報する事があります。
特に施設警備員の場合は、施設内で急病人が発生した時や、施設内に不審者が暴れているなど、現場によっては週に1回通報する所もある事でしょう。
実際以前いた大型商業施設では、月に1回あるか無いかで警察や消防へ通報していた気がします。
この時に警察や消防へ通報するのは、警備員がする場合が多いです。
事案が発生した時、真っ先に現場へ急行するのは警備員です。
内容を確認し、防災センターとクライアントへ報告し、警察や消防へ通報する必要があるとなった時、防災センター内の警備員が通報していました。
この様な通報案件は、現場によって発生頻度が大きく異なり、配属先次第では何年仕事をしていても、1度も通報した事が無いなんて警備員さんもいるのです。
業務として通報した経験がない
とあるヒマな現場で仕事をしていた当時、警察や消防の通報をした件数は、2年に1回あるか無いかくらいでした。
しかも、そんな発生頻度なので出勤のタイミングが合わなければ、2年どころの話ではありませんね。
その為、その現場では通報の経験のない警備員さんがたくさんおり、誰もが経験が少ないので対応を指導できる人も居ませんでした。
ただでさえ対応が滅多に無いので、日ごろから気にもせず、もしもの為にと指導を受けようとする人も居ません。
そんなある日、傷病者が発生したが既に従業員側で救急車の要請が済んだと警備室へ報告があったのですが、対応の経験の少ない者しかいなかった為、まともな行動が取れない事もありました。
車両の誘導や、救急隊員の案内並びに該当者の詳細報告、搬送先の確認、およびクライアントへの報告など、基本的な行動のどれ一つも出来なかったのです。
まあ、経験がないのとするべき事の指導を受けていないので、対応は一般の人と何ら変わりありません。
当時の現場は、警備員の資格を誰も持っていなかったので、通報案件の行動すら知りもしません。
試験の項目にもある通報対応
施設警備員は、実技試験の項目の中に「警察機関への通報」があります。
これは自分の勤務する建物に物取りが入った想定で、警察へ通報する試験ですが、事象をまとめる力と記憶力が求められる試験です。
警察と消防では通報の手順が若干異なりますが、内容を上手く伝えなければならない、という意味では同じです。
しかも、どちらへ通報するにも緊張します。
これは当時何度も経験しましたが、何回通報しても慣れる事はありませんでした。
それ以降、通報案件のほとんど発生しない現場へ異動したので、緊張していたとはいえ当時のレベルほど上手く通報できる自信がありません。
しかし、この通報案件は施設警備員として資格を取得しようとする人にとっては避けられない対応です。
試験で緊張して失敗するよりも、現場で何度も経験して試験の時に落ち着いて出来る様になっておいた方が良いでしょう。
どんな現場で勤務していても、詳しい先輩警備員や会社の方などに相談して、通報の手順のコツなどを聞いておくと良いかもしれませんね。