報連相が出来ないと警備員失格

報告、連絡、相談。これらは警備員にとって重要な業務です。というか社会人にとっても重要ですね。この報連相、ピンからキリまでの人材が集まる警備業界では程度の差こそあれ、出来ない人は結構います。残念ながらうちの現場にも・・

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報告なしで交代して困った話

警備員は色々なポストを交代しながら1日の業務を回しています。

立哨であったり巡回、または出入管理の業務を下番するまで同じ事ををするわけでもなく、交代しています。

 

中には上番から下番まで立哨ならずっと立哨・・と言う現場もありますが、施設警備員として隊で行動している現場は大抵相勤者の警備員と交代しています。

そして自分がそのポストの業務をしていた時に、何か問題が発生して次の警備員と交代する時間が来た時に、引継ぎ事項として報告をします。

 

また、何か事案が発生して応援を呼ぶ必要があったり、指示を仰ぐ必要があったりと、仲間と連携した対応が必要な時、無線で連絡または相談したりします。

 

警備員はこの報連相が非常に重要な行動となっています。

 

先日、引継ぎをした時にある隊員さんから、この報連相が出来ていない隊員の苦情を聞きました。

業務の交代時に「異常ありません」と引き継いだにもかかわらず、実は、書類に不備があるのにも「異常なし」と報告したのです。

交代してすぐに無線で確認をして、解決はしたのですが、どうやらこの不備がある、という事についてわざわざ報告する必要が無いと思っていたようなのです。

情報を共有する重要さが分かっていない

さすがにこの話を聞いて、なぜ報告する必要が無かったと判断したのか理解できませんでした。

 

自分が把握しているのは分かりますが、それを交代する次の隊員に説明しなければその人は理解できません。

何となく間違っているのは分かりますが、それをこのままにしておいてよいのか、またこれをどうしたら良いのかさっぱり分かりません。

 

次の人が見た時、説明していないと困るだろうな・・という思考が無いとこういった事が起こります。

要するに、他人が見たらどう思うだろう、という事が思いつかないのです。

 

警備員は1日の業務を同じ場所で対応する事があまりありません。

1時間前には違う場所で次はまた違うポスト・・知らない場所で発生した出来事は引き継ぎでしか知りえないのです。

その為に、交代時に引継ぎ事項として何が発生してどのように対応したのかちゃんと説明して情報を共有化しています。

 

今回はその共有化をしなかった事で、あわや問題になるところをすばやく確認した事で問題にはなりませんでした。

このやらかしてしまった隊員は、その情報を共有化する大切さをまだあまり分かっていません。

警備員一人のやらかしで、全体の評価がされてしまう事もあり得るので、次はその大切さをもう少し理解した行動がとれる事を期待したいです。

人生でそういう経験をしてこなかった

この警備員は施設警備員になってまだ日が浅いです。

新人研修で学んできているはずなので、引継ぎの大切さ報連相の重要さも教えられていると思います。

 

折角研修で教えられているのにそれが活かされていないのは、講師の方の折角の指導が何の意味もない事になってしまいます。

しかし、それ以前に報連相という言葉はなにも警備業界だけのものではありません。

世の中の企業でも普通に使われている行動です。

それこそ他所の企業でも、まともに報連相が出来ないと大失態につながる事もあるでしょう。

 

今回これが出来なかった警備員も、人に何かを報告をする、という行動が普段から余り出来ていなかったのかもしれません。

普段から仕事にあまり積極性を感じられない雰囲気があるので、もしかしたらあまり長く仕事をする気がないのかな・・とまで勘ぐってしまいます。

今後の彼の動向を注意してみる必要があるかもしれません。

 

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