警備員になったばかりの新人さんは、まだ警備業界の事に詳しくありません。しかし、どこの企業でも同じように入社したばかりの時は、先輩や周りの従業員などから指導を受けると思います。そんな時、謙虚に指導を聞き入れられない人も中にはおり、嫌気がさしてすぐに辞めてしまったり指導してくれる人とケンカになる人もいるのです。
警備員はどこも上下関係が厳しいのか
どこの企業も同じですが、入社したての新人は多くの事を学ばなければなりません。
1日でも早く仕事を覚えて戦力となって欲しいので、指導する側も力が入ります。
経緯業界も同じように、1日でも早く仕事を覚えて欲しいので指導する先輩警備員を始め、周りにいる隊員さんも見守り、そして指導や助言をします。
しかし、警備業界は他の企業と違う点があるのです。
それは
「業界の体質が体育会系寄り」
な事です。
業種的にどうしても体育会系なノリになってしまうのは仕方が無いのですが、新人の警備員さんにいきなりそのノリで指導すると、引いてしまう人もいるのです。
体育会系なノリである事を何となく理解して入社した人はまだ良いですが、理解していない人がいきなり厳しい口調や高圧的な態度で指導を受けるとびっくりするのは間違いないですね。
今までの警備会社を経験して、基本的にどこの現場も体育会系なノリはありました。
確かに小うるさい先輩警備員もいる
体育会系なノリである事が分かって、それでも現場の雰囲気に馴染もうとしている最中、指導してくれる隊員さんの中に、ひときわ小うるさい警備員さんがいたりします。
私も色々な現場を見てきて、警備隊の中に1人はこの様な隊員さんがいました。
ここではポンコツ警備員で紹介したり、普段の業務の愚痴の中で登場したりしていましたが、仕事を覚えきれていない新人に対して細かいダメ出しをするのです。
小うるさい隊員さんも一応、新人さんの為に指導しているのだと思いますが、長年警備員として勤務してきて、人に対する当たり方が普通の人と比べて厳しい当たり方になってしまっています。
警備業界はすべての貨車がそうとは言いませんが、軍隊調な雰囲気があります。
指導する側は「一通り教えたのだから出来て当然」という認識でいるので、それが出来ないと「何故できなかった」という態度で新人さんに当たります。
警備員として失敗は大惨事につながるという気持ちでいますが、新人さんにはまだ無理な話です。
このギャップの指導が何度も重なると新人さんは
「あの警備員が小うるさすぎるからもう無理だ」
と辞めてしまうなんて事にもなるのです。
指導する隊員さんも恐らく悪気があって指導した訳ではないと思いますが、行き過ぎた指導や、既に警備員として勤務してきた者と、まだ警備員になり切れていない新人とのギャップが
「短期間で辞めてしまう」
原因でもあると思われます。
先輩警備員とケンカになってしまう原因
しかし、中には先輩警備員のきつい当たりで辞めてしまう前に、新人警備員さんと先輩警備員がケンカになる事もしばしばあります。
ケンカになるまでのプロセスは先ほどと同じで、先輩警備員の行き過ぎた指導が切っ掛けになっています。
行き過ぎた指導のせいで辞めてしまう人の多くは、理不尽な指導に対して声を上げトラブルになる位なら黙ってここから去ろう、という人だと思います。
しかし、中にはそれに対して「それは言いすぎだろ」と先輩警備員に対して反論する人もいるのです。
確かに間違った事に対して、声を上げるのは理解できます。
理不尽な物言いに対しては「間違っている」という主張は当然だと思います。
指導する側の先輩警備員でも「若干、熱が入り過ぎ」と思えるような指導をしている隊員さんを何人も見てきました。
そういう意味では指導する側にも非が有ると言えるでしょう。
ですが、中には新人警備員さんが警備業の事をよく理解していない人もいるのです。
新人警備員さんの中には高齢の人も多く入社してきます。
そして指導する側の警備員はその高齢の新人さんよりもはるかに年下の場合も。
20歳も歳が下の者から、いろいろと指摘を受けたりダメ出しされると腹が立つのは分からないでもないですよね。
そんな人から、業務の指導とはいえ色々と言われると「うるさい!」という感情になり、最終的にケンカへ発展するのだと思います。
まあ、「うるさい」と思う前にその警備の仕事を辞めてしまえば面倒な事も無く済むのですが、ケンカをするという事はその新人さんはそれなりにその警備会社で頑張ろう、と留まるつもりでいるから衝突してくるのかもしれません。
まあ、中にはただキレやすい高齢者なだけでケンカした挙句、辞めて行かれる人もいますがね・・。
いずれにせよ、新人警備員さんが先輩警備員とケンカをしてしまうのは、歳の差や理不尽な事を言われるから起こるのだと思われます。
現場としては、新人さんに1日でも早く仕事を覚えて、皆と同じように仕事が出来る様になって欲しい、という気持ちでいるのは間違いないのです。