施設警備員として勤務している時に、立哨と巡回のどちらかが苦手だという事はあるでしょうか。どちらも嫌だなんて人もいるかもしれませんが、どちらかが嫌になる原因が今までの勤務の中であったのではないでしょうか。過去にとてもきつい巡回があったので嫌だ・・など。
巡回も立哨も施設警備業務の基本
施設警備員の業務でもある、巡回と立哨。
これはどこの施設警備の現場でもあるものです。
中には特殊な現場で、立哨若しくは巡回が無い所もあるのかもしれませんね。
施設警備業務の立哨と巡回。
これは建物を管理する上で警備員だからこそ任せられる業務だと言えるでしょう。
警備員の制服を着た人間が立哨するのと、私服で立哨するのでは見た目が全く異なります。
私服姿で立哨していてもぱっと見、立哨しているかどうかわからないかもしれませんね。
しかし、制服姿の警備員がそこに立っていれば、明らかに立哨業務をしていると分かるでしょう。
また夜間に施設内で巡回をするのも警備員でないと難しいでしょう。
施設内の従業員では、昼間に仕事をしてそのまま夜間も巡回の為に起きている事は辛いでしょうし、翌日もそのまま仕事があります。
この様に立哨や巡回などの業務は、制服を着た警備員だからこそ意味があり、多少無茶な業務でもなんとかやりこなせるというものです。
そんな基本でもある業務、この業務のうちどちらかが苦手だ、という意識を持った警備員さんもいると思います。
やるべき業務で苦手意識が生まれる理由は、恐らく過去に勤務してきた現場で嫌な思いをした事ではないでしょうか。
前の警備会社でずっと立哨業務ばかりさせられて、立哨が嫌になった・・。
などとても分かり易い理由だと思います。
勤務先で無茶な業務をやらされて嫌になる
警備員の使われ方なんて正直酷いものだと自覚しています。
暑い日や寒い日でも、過酷な環境下で仕事をさせますし、辞めてしまうならまた次の新しい人を使う・・。
こんな事の繰り返しです。
現場での業務でも同様、ハードなシフトで警備員を使うので、警備業界の離職率も高いままです。
連続勤務なんて当たり前で、隊長に頼まれて翌日もそのまま仕事なんて月に何度あった事か。
そんな無茶な業務を強いていれば仕事が嫌いになるのも当たり前ですよね。
まだ楽な現場であれば、多少我慢できますが激務な現場で立哨や巡回を繰り返せば、立哨や巡回が嫌いになるのも当然です。
私は過去に商業施設で「立哨」が嫌いになりました。
1時間ごとに立哨と巡回が繰り返されるのですが、昼間の巡回なのでへっちゃらです。
だからと云って夜間の細密巡回はどうかというと、これも自分のペースで見回る事が出来るので、慣れてしまえば小休止を取る事も可能でした。
しかし、立哨に関しては同じ場所で、ひたすら立ちっ放しなのでどうしようもありません。
そしてそれが、1時間ごとにやって来るのです。
更に、その立哨場所が空調の効かない過酷な場所だったので、夏は暑く梅雨の時期はベトベト、冬は極寒といった具合でした。
このおかげで施設警備員を長くやっていますが立哨だけは苦手意識が今でも消えません。
もう少し、環境設備を何とかしてくれればここまで立哨業務が嫌いにならなかったかもしれませんね。
無茶な業務で離職率が上がる
当時勤務していた、警備会社の商業施設の警備員さんは離職率が高かったです。
世の中もそこまで不況でもなかったので、警備員になろうと思う人も少なかったのかもしれません。
実際、警備員の募集よりも工場関係の募集の方が給料も良かった気がします。
その為、ただでさえ安い給料で環境の悪い施設警備の現場に配属されても、そこまで長続きしなかったのでしょう。
私ももし、警備員になった頃にもっと給料の良い仕事がたくさんあったのなら、1か月で辞めていただろうと思う程、そこの商業施設の待遇と給料バランスはあっていなかったと思います。
あれほど無茶な働かせ方では、余程その人がもうどこにも行き場が無いという状況でもない限り、長続きしないでしょうね。
予想通り、当時の数年の間で配属されて1年以内に辞めて行った新人の警備員さんは10名近かった記憶があります。
これは今現在までに至る経験してきた現場で、一番離職率が多いです。
今の現場で働いている警備員さんは、立哨も巡回も大したキツさも無く楽な現場で働いているので、どちらかが嫌だなんて云う悩みは無いと思います。
それでもここで働いていて立哨か巡回の「どちらかが嫌だ」なんて言っていたら相当ヘタレな警備員だと言えるでしょうね。