仮眠明けにすぐ仕事をしている警備員さんは多いと思います。6時まで仮眠になっているのに、6時から仕事というシフトになっていませんか。これでは起きたと同時に仕事を始めなければなりません。そうならない様に早めに起きるのですが、人によって5分前に起きて仕事が出来る人と、30分前でないとダメな人がいます。
仮眠明けにいつまでもボーっとしている人
今まですべての現場で、仮眠明けの時刻がそのまま仕事を始める時間になっていました。
朝6時まで仮眠となっているのに、朝6時から仕事開始となっているのです。
これはどう考えても寝る時間が削られてしまいますよね。
・6時まで仮眠時間なので、6時に起床して準備を始めて仕事に入る。
・もしくは6時に仕事が始められるように、余裕をもって起床し6時にはすぐ仕事が始められるようにしておく。
どちらがごく一般的かというと間違いなく後者です。
仕事開始時間が決められているのに、その時間から準備を始めていては遅いですよね。
朝9時から就業開始なのに、9時に出社して来るのと同じです。
そうなると仮眠が6時までとなっていても、6時よりも前に起きて準備をしなければなりません。
そしてこの時間的余裕をもって起床する、というのが人によってバラバラなのです。
私はぎりぎりまで寝ていても、起きて直ぐに着替えて身支度をし仕事を始められます。
しかし、今まで一緒に仕事をしてきた人の中には30分以上前に起きないと仕事が始められない人もいました。
彼曰く、どうやら起きて直ぐは頭がボーっとしていてまともな行動がとれないそうです。
起床して、タバコを吸いながらボケーっとしている時間が10分。
そこからまだ頭がまだはっきりしないまま着替えて10分。
仕事に取り掛かる為に装備品を身に付けて10分。
そしてやっと6時に仕事を始めるそうです。
しかし、その6時でも彼の様子は半分寝ているのではないか、という様な見た目です。
要するに彼は起きて直ぐに行動できないタイプの人です。
このタイプの人は他にも何人かいました。
起きて直ぐに行動がとれないので、起きてから仕事を始めようとすると予め早めの時間に起きて準備しなければならないのです。
起きて直ぐ動けないと寝る時間さえ短くなってしまうのです。
起床5分で着替えて仕事の取り掛かれる人
そしてこれは私も含まれるのですが、仮眠明けから次の仕事までそれほど時間を要しない人です。
朝6時まで仮眠で、朝6時から仕事というシフトでも、10分もあれば十分なのです。
起床して着替えに5分。
装備品を身に付けて5分。
これで6時から仕事に取り掛かれます。
もちろん、この時目はほぼ覚めている状態です。
要するにこれが出来る人は、起きて直ぐに行動できるタイプの人間です。
こういった行動が出来る人は、私以外にもいました。
いや、むしろこのタイプの方が多かったかもしれません。
10分でしっかり目が覚めて仕事に取り掛かれるので、仮眠時間も比較的ギリギリまで寝ていられます。
寝起きの悪い人は当直勤務はキツい
この二つのタイプの人は朝に強い人と弱い人、という形に分かれます。
警備員の仕事をするうえで、この「朝に弱い」という人は実はあまり警備員の仕事に向いていないのかもしれません。
朝という表現をしましたが、仮眠時間はなにも夜中とは限りません。
夜中の時間に起きていなければならない業務の場合、仮眠時間はそれ以外の時間、即ちもっと早い時間に寝る必要があるのです。
それこそ20時や21時など、もしかしたらもっと早い時間かもしれません。
朝に弱い、というよりも起床してからエンジンがかかるのが遅い人です。
そして早い時間であれ、遅い時間であれ仮眠中に突然起こされることも十分あり得ます。
そう、緊急時案が発生した時です。
緊急時案が発生すると、仮眠中の隊員も起こされます。
緊急対応は一人では出来ませんので、勤務中の隊員全員で対応します。
その時、寝起きの悪い隊員さんが仮眠中に起こされたらちゃんとすぐに起きて現場へ急行できるでしょうか。
警備員の仕事をしていると、そう頻繁には事案は発生しません。
しかし、万が一の時に寝ぼけていて緊急対応に失敗してしまったら大問題です。
そんな1回でも失敗が許されない様な仕事に、寝起きの悪い人が警備員としての実力を発揮できないのは周りの人も苦労するでしょうし、本人も負い目を感じてしまいます。
この様な24時間拘束で仮眠時間のある様な仕事は、寝起きの悪い人にはあまり向いていないのかもしれません。
余程その仕事が好きで、頑張ろうという意識が続かないと、定刻に起きられなくていつか大きな失敗をしてしまうかもしれません。