高齢の警備員さんと仕事をして来た時に、年のせいで耳の遠い人もいました。高齢の警備員さんが10人いたらそのうちの2割くらいは耳の遠い人がいる印象です。そんな耳の遠い人と会話をすると、何度か聞き返したり聞き間違いをする事があり、業務報告をする際に普通の人と比べると苦労する事があります。
高齢の警備員さんは耳が遠い
人は歳を取ると身体的に衰えが出てきます。
これは個人差があり同い年の人でも症状が出たりでなかったりします。
警備員として働いていると、同僚に高齢の警備員さんも大勢降り、現場によっては警備隊内の8割が60歳以上なんて所もあったりします。
そんな高齢の警備員さんが周りにたくさんいると、中には高齢特有の症状が出てきている人も少なくありません。
そんな症状の一つに「聴力の衰え」があります。
これは今まで聞き取れていた音や声が聞こえにくくなり、日常会話の中で相手の話している会話が聞き取りにくくなる症状です。
この聴力の衰えの症状が出た警備員さんと働いていると、明らかに「聴こえていない」とわかります。
聞き返したり聞き間違いが多発
高齢の警備員さんの中でも経験上、10人いたら2人位は耳が遠い症状が出ている印象です。
他の隊員さんだと聞こえている声のトーンでも、この耳の通り警備員さんに話しても「え?」と聞き返されたり間違った理解の仕方をしている時があります。
最初はたまたま聞こえていなかったのかな・・・?と思っても何度か同じ返しをされる事で「あ、聞こえていないんだ・・・」と理解できます。
警備員さんによっては何度も繰り返し聞き返されるのでイラっとしてしまう人も居るかもしれません。
また。説明した内容を聞き間違えて実施し、違った対応の行動をしてしまう事もあったりします。
この時、耳が遠い為に聞き間違えて行動したのか、最初から勘違いして実施したのかどちらか分からない事もあり周りの雰囲気が悪くなる事もありました。
これらが日常会話での雑談であるなら良いのですが、警備員としての業務報告などの場合は笑い話では済みません。
業務に支障が出る事もある
警備員は同僚と業務の引継ぎの報告として、口頭での情報交換をする機会が多いです。
この時、相手に情報が正確に伝達できていれば良いのですが、耳の遠い警備員さんに対して正確に情報が伝わらないと、次の隊員さんへ連絡が伝わりません。
メモや連絡ノートなどで伝える事も出来ますが、無線や電話など声でしか伝えられないような状況では耳で聞く、という行為は重要です。
その耳から情報を入れる時に、耳が遠いと正確な情報を聞く事が出来なかったりします。
実際、今までの現場でも耳の遠い高齢の警備員さんへ連絡をした時、その場で何度も切ないをしたり、そもそも伝えたはずの報告がしっかり聞こえていないのに次の隊員さんへいい加減な情報を伝え、後で問題になった事もあります。
耳の遠い警備員さんは、報告をした時にしっかり聞き取れていないのに聞き返さず聞こえたふりをして、あとになって実はしっかり聞き取れていなかった…なんて事が度々あります。
歳を取って相手の声が聞き取りにくくなるのは、生体として仕方の無い事なので、聞き取れない事を恥ずかしがらず、はっきりと「もう一度お願いします」と言ってくれた方が周りの人に迷惑を掛ける事なく、結果的に正確に情報を伝達できるのです。
聴こえたふりをしてその場を取り繕う様な事はせず、堂々と聞こえていなかったと言ってくれた方が警備隊として助かるのです。