施設警備員の業務に巡回というものがあります。これは日中に行うものと夜間に行うものがありますが、これらは現場によっては有ったり無かったりします。そんな巡回ですが、日中と夜間の巡回が両方ある現場では、それぞれ昼と夜で周り方が異なっているのです。
日中と夜間の巡回周り方の違い
施設警備の業務に巡回というものがあります。
これは、昼間と夜間に行う2種類ありますが、昼間に行うものと夜間に行うものでは見るべきものや周り方が異なります。
商業施設の場合でいうと、昼間はテナントなどで困った事が無いか、またお客様からの問い合わせに応じたりしますが、夜間となると火気点検や戸締りなどの巡回となります。
また、昼間と夜間で大きく異なる点としては
「建物内の見回りの順路が異なる」
という点です。
これは昼間であれば交代までの1時間の巡回時間しかないので、建物内全てを見る事は出来ません。
仮に出来たとしても見るべきものを省略する必要が出てしまうので、ちゃんと見るという前提で、時間内で確認できる範囲となります。
更に、巡回路も夜間の方が決まっていて、その現場で効率よく見回れるルートになっていました。
これは現場にもよりますが、巡回路が契約で決まっている場合もあるので、確認が必要となります。
案内役としての巡回は大変
昼間の巡回は、1時間交代で行っているので、建物内全てを丁寧に見回ろうとすると時間が足りません。
当時は極力全て見回るように、とされていたので各自動ドアとトイレを見る為だけにせかせか回っていた気がします。
これでは、昼間にお客様が歩いている通路を警備員が歩いていても、余り余裕がない様に見えていたかもしれません。
もし、道案内の為にお客様に呼び止められた時は、1時間で建物内全てを見回る事は不可能となってしまいます。
まあ、それでも無線で「〇〇から△△まで巡回実施完了」と告げているので、交代後は次の警備員さんはその続きから見回る事になっていました。
昼間の巡回は、警備員が行う業以外にも、店内にいるお客様の対応も入って来るので、周りの人に気を遣う事が多い巡回となります。
不審者がいるかもしれないと気を遣う
夜間の巡回は現場にもよりますが、商業施設の場合は1回のみの巡回でした。
広い建物内を全てチェックして見回ろうとすると3時間はかかっており、更に巡回後はセンサーによる機械警備をセットしていたので、1度しか見回っていませんでした。
そして昼間の巡回を大きく違うのは、周りに人がいないという事です。
昼間はお客様や従業員がいて賑やかい店内ですが、夜間の巡回時は周りは警備員以外誰も居ません。
人の対応をしなくて良いので、警備業務に専念できます。
しかし、周りに人がいないという事は逆に人がいたら異常事態となります。
そう、侵入事案です。
夜間巡回は、建物に侵入者がいないかという確認もしながら見回っているので、昼間と違い人がいない事の方に気を使いながら見回っています。
幸いな事に、今まで夜間巡回で侵入者と対峙した事が無いので経験を語る事は出来ませんが、夜間巡回は細心の注意を払って見回る必要があります。
そして、巡回は建物内全てを一人で見回る事になるので、効率よく見回れる様なルートを先輩警備員から指導されます。
しかし、現場によっては夜間巡回のルートがあらかじめ決められている所もあるので、配属した時は巡回路の確認は必須となっています。
施設によって様々な巡回がありますが、昼間と夜間でも違いがありまた景色もガラリと変わる業務でもあるのです。