クライアントの社用車の管理をする現場での勤務では、毎日車の鍵まで管理させられていませんか

施設警備の現場によっては、クライアントの社用車の管理をしている所もあると思います。そんな現場では車の鍵を警備員が警備室で管理して、従業員に授受簿で管理している所もあるでしょう。過去の現場では、社用車の車庫のシャッターの上げ下げの管理や、車のライトの消し忘れの確認まで警備員がしていた現場もありました。しかも、その業務は契約に一切乗っておらず、後から押し付けられたかの様な業務です。

スポンサーリンク

車の鍵の管理を警備員がする

以前の現場では、警備員がクライアントの社用車の鍵の管理までしていました。

これは契約には無い管理で本来ならお断りしたい事なのですが、私が隊長になる以前から続いていた管理だったので途中から断る事が出来ず、そのまま引きついだ形になっていました。

 

朝出勤して来た時に、車の鍵を受け取りに見えるので授受簿に記載したうえで、鍵を渡すという、通常の鍵の貸出しの管理と何ら変わりのない対応です。

施設によってはクライアントが社用車を持っている所もあると思いますが、その現場では車の鍵の管理はどの様になっているのでしょうか。

 

商業施設の勤務の時にも、社用車はありましたが、警備員が警備室で車の鍵を管理するという事はありませんでした。

通常は、クライアントの事務所側で社用車の鍵は管理していただき、稀に社用車を

 

「いつもとは違う〇〇の場所へ停めたので、違反車両でカウントしないで」

 

という指示が来ていました。

車に関する事で警備員が関与する事は、せいぜいそのくらいです。

警備員はクライアントの車にはあまり関与しないんだ、という認識もあったので

「社用車の鍵を警備員が管理する」

と聞いて驚いた記憶があります。

車庫やシャッターそしてライトの消し忘れまで

警備員クライアントの社用車の鍵を管理する事でも驚いたのに、更に車庫やシャッターまで警備員が関与していたのです。

更には、社用車を使用後、万が一ルームランプが点いていた時は「警備員が鍵を使用して消す」

 

という事まで依頼されていました。

実際、私もルームランプの消し忘れの車両を発見し、わざわざ消した事まであります。

 

施設警備の現場では色々な指示を受ける事がありますが、まさか車の管理をここまでするのかと思いました。

まあ、現場によっては思いもしない様な業務があるのが施設警備の仕事なので、あの時はまだ経験が浅かったという事ですね。

 

しかし、そんな業務でも見過ごせない事があります。

それは

 

「その業務が契約内にあるのかどうか」

 

ということです。

契約に無い仕事を引き受けた末路

ここでもよくお話に出てきますが、警備員は契約を交わし仕事を請けています。

様はお金を貰ってその対価として安全や安心を提供しているのです。

 

そんな業務をするのかという詳細は契約に載っていて、その仕事をするからどれだけのお金もいただく、と決められています。

出入管理をするから、巡回をするから、いくら頂くとしているのです。

 

にもかかわらず、契約に無い仕事を何でも引き受けていたら、対価に合った業務を提供するという事に支障が出る場合が出てきてしまうかもしれません。

そんな時に、クライアントが

 

「ああ、契約外の仕事を頼み過ぎたから、本来の契約の巡回が出来ずに侵入者に商品全部取られたけど仕方ないね」

 

なんて許してくれる事はありません、全部警備の責任です。

契約に無い仕事を引き受けた事で、本来の契約内のやるべき仕事が満足に出来ない、なんて言う言い訳は恐らく受けてはくれないでしょう。

 

本来契約にある仕事は、やるべき事などが時間単位でびっしり入っているので、他の事に割く様な時間は無いと思われます。

そこへ安請け合いをして契約に無い仕事を引き受けてしまうと、困るのは警備員です。

警備員の仕事というのは、普通の社会人と違って、やるべき仕事一つ一つにお金が発生しています。

 

契約に無い仕事を任されるのであれば、警備会社を通して「この仕事を引き受けるには〇〇円かかります」という契約をしたうえで引き受けなければならないのです。

決して現場だけの判断で「いいですよ」なんて答えてはいけないのです。

 

そんな安請け合いを以前にした事で、契約に無い車の鍵の管理やシャッターの開閉などをする羽目になるのです。

これでもし、事故でも発生したらだれが責任を取るのでしょうか。

 

警備のしごとのトップページ

スポンサーリンク