クライアントから褒められたい、自分は気の利く人間だとアピールしたい。そういう警備員はどこにでもいて、本来の警備員の仕事以外の事までやりだしてクライアントにアピールします。それが契約違反になっているなんて思いもしないで・・。
並木の水やり
これは若い警備員は余りそういった行動はしません。
まあ、中には若い警備員でもゴマをする様な人はいましたが稀ですね。
自分が警備員として役に立つ人間だと思わせたいのか、他の警備員とは違いますよ、とでも言いたいのか従業員が出勤してくる様な時間帯を狙って、警備室周りの植栽に自宅から持参したホースを使用して水やりをしていました。
個人のホースなので、彼以外使う事もなく水やりは彼一人だけがしていました。
この高齢者警備員曰く
「この時間しかやれる時がないから」
と従業員が出勤してくる時間を狙って水やりをしているのを見ました。
どの警備員さんから見てもやっているアピールにしか見えませんでした。
そもそも水やりは警備員の業務には入っていません。
朝日が照りだす前にやるのは分かりますが、まだ人通りのない時間帯にもやろうと思えばできるのです。人も車も往来が多くなりだす時間帯にやらなくても、誰もいない時の方が明らかにやり易いはずです。
アスファルトの打ち水
これも同じ高齢者の警備員がしていました。
自宅からわざわざ持って来たホースで並木に水をやりつつ、日が当たる前のアスファルトにウチ水と称して、従業員の目の前でやるのです。
こういった一連の行動を見ていると、隊員の中ではもう注意するよりもあきれ返って
「勝手にアピールしてろ」
という心境に至ります。
あからさまなアピールに誰もがうんざりしていました。
従業員の中には、彼の行動にその行動を見て「ありがとう」と感謝している方もいました。
傍から見ると、何でもやってくれる頼もしい警備員さんに見えた事でしょう。
しかし、現実は契約書に無い業務を勝手におこない、問題が起きた時に大変な事になるなんて事まで考えていないはずです。
無駄なアピールなんてせずに業務を真面目にする
確かに何も知らない従業員さんには、良い事をしている警備員さんに見えた事でしょう。
そんな事で頼られる事が出来るのならみんな今頃、自分の業務そっちのけでホース片手に敷地内の樹木に水を撒いている事でしょう。
そして敷地内のアスファルトは、真夏にもかかわらずそこだけゲリラ豪雨でもあったかの様になっている事でしょう。
この高齢者警備員意外に誰も同じ事をしようとしないのは
警備員は契約以外の作業をしてはいけない
となっているからです。
契約に無い様な事をし、その際何か物を壊したりでもしたら責任というものに関して備会社は知らん顔をするでしょう。
しかもこの警備員はやるべき業務も完璧といえるほどの出来ではありません。
人は誰でもミスをするので、完璧までとはいかないのは分かりますが、勝手な事をしておいて、本業の方が一定以上出来ないのなら「まずは警備員の業務をまともにやれよ・・」と思ってしまいます。
クライアントに媚びを売る事しか考えないような人間に、業務がまともにできるとは思えません。