先日クライアントから契約外の仕事をやらされそうになりました。本来警備会社と委託側は契約書に基づいてどんな業務をやるのか決められています。しかし、クライアント側の契約書の内容を知らない下の方の従業員や契約書の内容すら知らない警備員などは、それぞれ契約外の仕事をやらせようとしますし、また簡単に引き受けようとします。
契約書があるから警備員の責任が守られている
一般の警備員には契約書を見る機会はあまりありません。
その中にはどんな仕事を警備会社側がするのか、という事が書いてあります。
そこに書いてある事は警備員が責任をもって遂行しなければいけません。
ですが逆にそこに書いてない事はやってはいけないのです。
契約に書いてある事の範囲内であれば、何か問題があった時にどちらかが責任をとることが出来ますが、契約に書いてない事をして問題が発生した時に誰も責任をとる事が出来ません。
または契約外の事をして警備側に不利な事が発生しても、クライアント側は恐らくかばってくれないでしょう。
万が一賠償問題に発展したら、責任を取るのは最悪個人に押し付けられるかもしれませんね。
一般の警備員は「クライアントの頼みだから・・」となんでもホイホイ依頼を受け付けがちですが、その依頼本当に契約内の業務ですか？
問題があったら誰のせい？
今回私がお休みの日に委託側の従業員から今までやった事のない仕事をやらされそうになったようですが、丁度施設警備の資格をもっている隊員でこの現場でも頼りになる隊員が受けつけてくれました。
「口頭でなく正式な書類で頂けないと受け付ける事が出来かねますが・・」
と答えた様です。「とりあえず、上に確認してからもう一度来ます。」
と、帰ったっきり現在まで音沙汰なしです。
恐らく、警備には契約外の事なのでダメ・・となったのではないかと思います。
クライアント側の従業員も警備会社との契約書に関する知識がない人もいます。
なんでも警備員にやらせればいい！
と思っている人も本当にいます。警備員を何でも屋と勘違いしているようです。
しかも、警備員側も中には「クライアントの指示だから絶対」と同じように勘違いしている隊員がいるのも事実です。
警備員は何でも屋ではありません！
クライアントの指示は絶対ではありません！
警備会社は委託者と契約に基づいてやれる仕事が限られています。
それ以外の仕事はやってはいけません。
もし問題が起こったらあなたのせいになりますよ・・