施設警備では融雪剤を使用する現場はたくさんあると思います。しかし中には車両の無い現場や、もともと融雪剤を必要としない現場もあります。うちの現場では駐車場はありますが起伏も少なく、また今年は例年よりも気温が高いので、融雪剤の出番は無さそうです。しかし経験の無い警備員さんもいるので、出来れば経験させたいのですが・・。
車両が多くて起伏のある現場
今までの現場では駐車場が大きかったり、起伏があったり、お客様の来客が多かったりで、雪の降った日に早朝から融雪剤をまく作業がありました。
これは施設警備の現場の多くで行う作業なのではないでしょうか。
各施設では警備員が24時間で勤務しているので、自然と融雪剤をまく人間が警備員に限られるという事ですね。
その為に、融雪剤をまく必要のある施設の警備員さんは、大抵このイベントの経験をしている事と思います。
施設警備員として経験しておくと、よその現場へ行っても戸惑う事無く作業が出来るので損は無いと思います。
その融雪剤の作業ですが、今の現場ではあまり必要性が無さそうです。
ここの現場は今年初めての冬ですが、駐車場がものすごく狭く利用者もほとんどおらず、また地形の起伏なども無いので、雪が降る事になっても融雪剤の出番は無さそうです。
融雪剤を撒く時の判断
融雪剤をまく時は、クライアントの指示もあるかもしれませんが、当日の積雪を見て「撒くかどうか」の最終的判断をするのはその日の当直勤務者です。
隊長クラスの警備員が出勤していれば判断出来るかもしれませんが、その日の出勤メンバーが経験の浅い警備員さんばかりだと、撒いてよい物かどうか判断しづらい事でしょう。
その地域の積雪や、天候を把握していないと融雪剤が無駄になる可能性もあるので、意外と撒くかどうかの判断は難しいのです。
かつて、積雪のあった朝にある高齢警備員が融雪剤を撒くのが面倒だったようで「どうせすぐに雪は融けるだろう」と何もしない時がありました。
案の定、車両が入りだす時間になった時に雪のせいで車がスリップして入庫出来ず、急遽融雪剤を撒きだす、という事態になりました。
一人の当直勤務の警備員の面倒くさいという判断で、そこの施設の車両に多大な迷惑を掛けた悪い例です。
幸い事故などの事案が発生しなかったのが救いですね。
新人の作業指導に注意せよ
融雪剤を撒く時の判断が難しいのは分かったかと思いますが、融雪剤を撒く時の警備員にも注意が必要です。
特に新人の警備員や、融雪剤というものを扱った事の無い警備員さんなどは、融雪剤の危険性などの知識がありません。
その為に、新人の警備員さんには事前に融雪剤の指導をする必要があるでしょう。
以前の現場でも、冬の時期になって融雪剤の話が出た時に
・融雪剤の巻き方
・融雪剤の危険性
などを知らない資格持ちの警備員さんもいました。
過去の現場の経験で融雪剤を撒く経験が無く、生まれて初めて融雪剤というものを知ったようでした。
これ何も知らないで素手で融雪剤を撒いていたらとんでもない事になりますからね。
なので、自分の現場で融雪剤をまく時に、人生で融雪剤を扱った事があるかどうか、融雪剤の危険性を知っているかどうか、一人一人確認してから作業に当たる様にしましょう。