今の現場は施設警備の仕事としてはとても楽な職場だと思います。大型ショッピングセンターの警備の経験もありますが、あの時の大変さと比較しても、同じ施設警備かと思うほどです。それほど楽な仕事にもかかわらず、求人を出しても応募者が来ない理由はどこにあるのでしょうか。
警備業界はどこも人手不足なはずなのに
警備業界は人手不足です。
これはもう何年も前から変わっておらず、2020年にオリンピック需要で若干需要が上がり、警備員の日当も上がったようですが私の住んでいる地方ではオリンピック需要なんてものは在りませんでした。
相変わらず警備員になりたいという人が増える事も無く、また給料も上がっていません。
まあ、どちらかと云えば2号警備さんの需要が求められていたのかもしれませんがね。
そんな人手不足な業界の中でも、厳しかったり忙しかったりと現場によって当たり外れもあります。
普通に考えると当たりの現場で仕事をしたい、というのが普通だと思うのですが、その「当たり」と思えるこの現場には新人さんが入ってきません。
出入管理がメインの現場で、そのメインである受付けも人が殆ど来ない、巡回も1時間以下で火気点検もほぼ無し、これだけ聞くと分かる人には「楽だ」という事が伝わるかと思います。
そんな現場が求人を出していたら、警備経験者は真っ先に飛びつくと思うのですが。
「それだけ楽ならどうせ給料もお安いんでしょ」
楽な現場にありがちな事ですが、キツイ現場は給料が高く、楽な現場は給料が安い。
人が集まりにくいから、定着しにくいからきつい所は自然と高給となるのです。
そして楽な現場は人気もあり、大した仕事もしていないので安くなりがちです。
しかし
しかし、ここの現場は私が経験している忙しい現場の日当と互角かもしかしたらそれ以上あるのです。
そんなに条件が良いのに、なぜ人手不足に陥るのでしょうか。
楽な現場でも求人の出し方がヘタクソ
現在警備員の仕事をされている方で、自分の警備会社の求人を覗いた事がありますか。
警備員になる為に、今ではネットで探す事が多いと思います。
一昔前だとハローワークへ行くか、求人雑誌から探すしか手がありませんでした。
それが今ではピンポイントで警備会社のホームページを見る事も出来、意味が無いかもしれませんが、自分の住んでいる所から遠く離れた地域の求人も見る事が可能です。
そんな求人広告ですが、ウチの警備会社は驚くほど求人の出し方がヘタクソなんです。
普通は警備会社の所有している物件の警備員が足りないから、その現場に関した求人を出すと思います。
しかし、ウチの警備会社は営業所としての警備会社の求人を出しているのです。
いくつも持っている物件の詳細がごちゃ混ぜになって、どこの現場かどんな仕事か勤務体系は、と言った事が全く伝わりません。
これでは求人を探している人にとっては、何をやらされるのか、どこへ行かされるのか不安でとても応募しようとは思わないでしょう。
これではもし私が新しく警備の仕事を探したとしても「この会社に行きたい」とは思わないと思います。
以前はピンポイントで求人を出していたのに、経費の問題でそうなってしまったのでしょうかね。
新人を入れられないのでポンコツばかり転属
ネットで求人を出しても人が入って来ないので、現場で人が足りなくなった時に社内に在籍している警備員を異動させるしか手はありません。
施設警備も多くの現場が、配置ポスト人数が決まっているので頭数が足りなければ補充するしかありませんからね。
しかし、求人を掛けても人が来ないとなると、社内に在籍している人を動かすしかありません。
こういう時決まって、来る人には特徴があるのです。
それは
ポンコツ警備員さんの登場です。
色々な現場で出禁をくらったポンコツ警備員さんは、自発的に退職するまでは会社に留まったままです。
臨時警備など、単発で発生するその日だけの警備業務などがあるので、そういった不安定な仕事がある時に呼ばれるような人達です。
社内でどうしても現場に人を補充しなければならない、しかし求人を出しても人は来ない、そういった時に彼らが応援としてやってくるのです。
まあね、ポストを埋められないので応援に来ていただけるのは非常にありがたい事なのですがね。
それでも結果、うちの現場でも出禁になってさようならになってしまうのですよ。
折角ポンコツ警備員さんに来ていただいた以上、何とかうちの現場でもやっていける様にこちらも勤務表に手を加えるのですが、なかなかうまくいかない事も多いのです。
現場で働いている隊員さん達にも負担がかかるので、出来ればちゃんと面接をして「普通の人」を配属させてほしいのですが、相も変わらず求人がアレなものでは・・。
もう少し現場の内容をしっかり記載させた求人を出して欲しいです。