良く、警備員の仕事をするのに武術の経験が必要なのかという話を聞きます。業務上、全く必要ないかと云えばそうでもありませんが、基本的に暴漢と対峙するような状況になる前に、警察へ連絡する様な指導を受けています。
警備員は武術経験が無くてもなれる
警備員はずばり、武術の経験が無くてもなれます。
3号警備や4号警備などは、相手から警備員に対して目的があって襲ってくるような状況に遭遇する場合があるので、ある程度体格が良いか何かしらの武術の経験や段数が求められる場合があるかもしれません。
しかし、普通の人が警備員になろうとする時は大抵1号警備か2号警備で、そこまで格闘する状況にはならない仕事な為、武術経験は必須ではありません。
まあ、経験があるに越した事はないですが。
私も武術は全くの未経験者ですが、立派に警備員の仕事を今までやって来れています。
実は警備員に応募する前、そういった経験が無いと面接に影響がないか不安だったのは遠い昔の話です。
しかし護身術は指導を受ける
どこの警備会社も同じかどうか分かりませんが、新任研修を受けている時に講師の方から護身術に関する指導を受ける場合があります。
新任研修は基本、座学が殆どですが、警備会社によっては社風が体育会系よりだと護身術や教練など、体を使った教育があったりします。
今の警備会社は若干体育会系寄りな為、前に所属していた警備会社よりも教練や護身術の指導が熱かったのを覚えています。
個人的な意見ですが、ただでさえ何日も新任研修で座学講習で拘束されるのに、そこから慣れない教練や護身術などをやらせるような警備会社は、新任研修期間で脱落する確率が上がると思うのですが。
警備会社は新任研修などですぐに現場で仕事が出来ない不満があるのに、そこでソフト軍隊の様な事を指導されたら「普通の人」は逃げて当然だと思います。
「なんか思ってたのと違う」
ただでさえ人手不足なのに、警備員になるハードル上げてどうするんだろうと良く思います。
「変な人間を入れない為」
という防壁になっているのかもしれませんが、普通の人が逃げてしまっている時点で残っているのは、すでに普通の人ではありません。
警備業界に変人が多いのも、もしかしたらこのせいなのかもしれませんね。
通常は警察へ連絡するのが仕事
護身術の指導を受けた警備員は、現場でも大いに護身術を使うかと云ったら特にそんな事はありません。
普段警備員は護身術を使うほど毎日犯罪に巻き込まれてもいませんし、警備員は暴漢と闘うよりもむしろ警察へ通報するように、と指導を受けています。
そう、警備員は体を使って相手を制するのが仕事ではなく、何か起こらない様未然に防ぐのが仕事で、万が一何かが発生したら警察へ通報するのが正しい仕事と言っても良いでしょう。
過去に警備員として、警察へ通報するような出来事はありませんでしたが、いつ何が起こっても冷静に対応出来る様に、日頃から通報訓練はしておいた方が良いかもしれません。
警備員の検定試験でも、通報に関する課題がありますからね。