心が狭いという事は、自分の事ばかりで他人への思いやりが無かったり、相手に対しておおらかな態度を取れない様な人を指します。警備員にとって心が狭いという事はある意味致命的で、お客様にとってクレームになる様な態度を取りがちです。規則規則でお客様に一切譲らない様な人まわりにいませんか。
心が狭いとお客様に厳しい対応をする
心が狭い人は何も警備員だけという事はありません。
どんな仕事でも職場に心が狭い人は沢山います。
これは相手に対してどれだけ譲歩できるか、人の事を思った対応が出来るかという人格や才能の様なものです。
その為、もともとその人の性格の様なものなのでなかなか直ぐに変える事は難しいでしょう。
警備員でこの心が狭いとどんな問題があるかというと
「お客様からクレームを貰うトラブルを起こしやすい」
という点が挙げられます。
警備員は業務中、お客様に規則を守ってもらう為に「お願い」をしなければならない時があります。
そんな時、心が狭いとお客様の言い分を一切聞こうとせずただ
「規則ですから」
としか言いません。
警備員としては自分のやるべき事をしていると思いがちですが、相手の話を一切聞きもせずただ「規則を守れ」と言っている状態です。
しかも、心が狭いと相手の事を思いやった態度が取れないので、高圧な態度になっている事すら気づけません。
そうなるとお客様も「なんだ警備員のくせに」と思いクレームに繋がります。
クレームを貰った警備員は
「自分は正しい事をしたから悪くない」
と勘違いをし過ちに気づいていないのです。
そもそも、規則を守ってもらうためにした行動は間違っていないのですが、その話し方や万が一相手が間違っているのなら、それに自分から気付いて貰えるような話の進め方などをしなければなりません。
これが出来ない人が意外と多く、トラブルになる事が多々あります。
まあ、そういう場合は単に「心が狭いだけ」とは限らないのですがね。
同僚に対しても厳しくなり嫌われる
また、心が狭いと同僚の警備員に対しても嫌われれてしまいます。
毎日顔を合わすような間柄なので、人のする行動に目が行きやすく
「自分のする行動と違う」
という事が気になり、相手に自分に合わせた行動を強要する様になります。
こういう場合は先輩警備員が心が狭い人の場合、後輩警備員はとても苦労すると思います。
自分よりも立場が下の者に対して命令できる分、うるさくなります。
「〇〇が出来ていない、〇〇出なければならない」
など、規則に特に厳しかったり別に社内の規則でもないのに、自分だけのルールを人にも押し付けてきます。
過去に私の現場にもそういった人物がいましたが、周りからの評判は悪く疎ましく思われていました。
そりゃ、会社の規則でもないのに自分が納得しないから、と相手にもそれを押し付けては「こいつ面倒な奴だ」と思われるのは当然ですよね。
そういう人もやはり
「自分の言っている事は正しい」
と思い込んでいるのです。
自分だけの規則を人にも押し付けるのなら、それなりに納得できる説明をするか、従わざるを得ない立場の人間になるか
「そもそも相手に強要させない」
これに尽きると思います。
規則を破って許すのではない
心が狭いからと言って、なんでも規則を破れと言っているのではありません。
ある程度の事を許せて、また相手の事を思い納得してもらえるような説明を出来るか、という事なのです。
時には規則だけでは通らないような対応をしなければならない時もあります。
これを許したら人命にかかわるだとか、クライアントの財産が脅かされる、という事態はそうありません。
警備員が個人で許可できる範囲で、柔軟な対応をすれば円滑に進む時もあるのです。
まあ、この微妙な判断は普通の人ならできるのですが、中にはポンコツ警備員に様な空気さえ読めない様な警備員も世の中にはいますので
「規則を破れというのか」
と極端な受け取り方しかできない人もいるでしょう。
この「臨機応変な対応」をするのと「心が狭い」という言葉はある意味似ているのかもしれません。
警備員として勤務する時、この心が狭いという行動が色々な人に迷惑をかけている事を理解する必要があると思います。