大きな施設となると立体駐車場が備え付けられている場合があります。施設警備員が館内の巡回をする時、この立体駐車場も巡回するエリアに入っていました。この立体駐車場は、半分外の様なものなので、夏は暑く冬は寒いという空間です。施設警備員は建物内の業務の服装で仕事をしているので、この半分外という環境は、室内着の警備員にとっては辛いものがあります。外という環境と、基本的に構造が高層階建てなので見回るのに一苦労するのです。
立体駐車場の巡回は出来れば避けたい
大きな施設の警備業務となると、立体駐車場が備え付けられていたりします。
特に商業施設や病院など、多くのお客様が見える施設にはほぼあると言っても良いでしょう。
当時の配属先も、屋上含め6階建ての立体駐車場があり、巡回業務中に見回っていました。
この立体駐車場というのはどこの駐車場も似たような作りで、だいたい半分外のような作りとなっています。
この半分外、という作りなので外気に影響されやすいです。
夏は暑く冬は寒いという環境は、施設警備員にとって大変な場所なのです。
通常、店内巡回をする時は空調の効いた館内を見回るので、室内用の制服を着て見回ります。
しかし、その流れで立体駐車場も見回るので、半分とはいえほぼ外のような場所を室内用の制服で見回るのは大変です。
だからと言って、外に出る事を想定して防寒着を着た格好で室内を巡回するわけにはいきません。
これは現場によっては上手く解消できるような仕組みがあるのかもしれませんが、当時の現場ではそういった対策はなされていませんでした。
車検索時に苦労した思い出しかない
当時の現場の立体駐車場といえば、お客様の車を探す「車検索」の時に何度も行ききした事を思い出します。
立体駐車場はどのフロアへ行っても、どこも似たような景色な為に、来店し車を駐車した場所を忘れてしまうお客様も多かったです。
たいてい駐車した上下階に止められている場合が多いですが、お客様としては「盗難に遭った」とパニックになっている人も少なくなく、そこまで考えが及ばない様です。
そんな車検索として、立体駐車場を上へ下へ行き来して車を探していました。
この様に立体駐車場というのは、暑い思い出と寒い思い出、そしてどこへ停めたか分からなくなったお客様の車を探す事に奔走した思い出しかありません。
似た様な駐車場として地下も大変
施設警備員が立体駐車場に苦労させられた、というのはどこも似た様な事かもしれません。
しかし、立体駐車場以外にも大変な駐車場を挙げるとすれば「地下駐車場」だと思います。
地下駐車場は言葉の通り「地下」にあり、この地下というのもまた大変な場所なのです。
建物の下層部にあるので、更に車を止める場所となるので排気ガスが充満しやすい場所です。
一応排煙設備は整っているでしょうが、設備が上手く作動していなかったり、老朽化の為に満足な排煙機能が働いていないと、その駐車場内は排気ガスが溜まりやすくなり、歩くだけで咳き込みそうになります。
今では、マスクをして業務をしている警備員さんも多いでしょうから、この様な環境では以前よりはまだマシかもしれませんね。
当時勤務していた現場の地下駐車場は、夏は暑く冬は寒い環境プラス、排気ガスというコンボでした。
車に関する事故や異常は人命にも関わる事があります。その為、警備員としても気を張る業務となるので、見回らない訳にもいかず苦労する業務になると思います。
施設警備の現場によっては、地下駐車場や立体駐車場などの無い所もあると思いますが、いつかその様な駐車場のある現場へ行く事もあるかもしれません。
その時は、事故に注意して巡回するように心がけましょう。