施設警備員が勤務する現場によっては防犯カメラの管理を任されている場合があります。管理といってもこれもまた現場によって様々で、警備員がどこまで管理をするのかというのは現場によってバラバラです。商業施設で勤務していた当時は、ほぼすべてのカメラの管理を任されていました。
防犯カメラの管理をする
施設警備員の人が全員、防犯カメラの操作や管理を経験しているとは限りません。
施設の中には防犯カメラのない現場や、カメラが設置されていても警備員が関与しない所もあるのです。
商業施設で勤務していた当時は、館内に100個以上はある防犯カメラが設置されていましたが、これらすべての管理を警備会社に任されていました。
現場にいた警備員全員ではありませんが、防災センター内の勤務に就いた限られた警備員はカメラの操作に精通していました。
防犯カメラの管理と一言で云っても、現場によって様々で当時の現場では
・VHSテープで録画していたカメラの、テープの入れ替え
・勤務時間中に報告を受けた不審者の追尾
・夜間の防犯カメラの監視
などカメラに関する事はすべて任されていました。
施設内のクライアントや設備担当の方などの誰よりも警備員が操作や仕組みに詳しかったのです。
時に警備員が映像を確認する
いざ、事案が発生すると付近のエリアの映像をリアルタイムで追尾する事もありました。
録画し続けた状態で見たい場面を再生する事も出来るので、営業時間中で録画をしている最中でも前の時間を確認する事も可能です。
100個近くもあるカメラが、防災センター内で10個近くの画面に映し出され、スイッチの切り替えで見たいエリアの映像を素早くピンポイントで出す、というのは中々すぐに覚えられるものではありません。
事案が発生し場所を聞いてから、1秒でも早く問題の発生したカメラのある場所を映すというのは、モタモタしていたら手遅れになる場合もあります。
当時は見たいエリアの画面を素早く表示するという事はすべて頭に入っていましたが、職場が変わった現在では何一つ覚えておらず一切抜けてしまい、また同じ職場へ行ってもまた一から覚えなければならないでしょう。
勤務先が変わってしまうと、覚えた事が何の意味も無くなってしまいますが、どういった事をする、という経験は残るので全く経験した事が無い人よりは多少頼りになるのかもしれませんね。
警備員が一切関与しない施設
商業施設以外の現場では、防犯カメラに関する管理業務の無い職場ばかりでした。
施設警備の現場経験で防犯カメラの管理は商業施設しかないので、個人的な経験上、むしろカメラの管理をする方が特殊なのかと思ってしまいます。
求人を見ても、夜間のモニター監視という仕事の募集がある様に、施設警備員としてモニター監視業務は珍しくはないのかもしれません。
その時に、警備員がどこまでカメラの管理をしなければならないのか、という事は現場によって違うのでしょうね。
今は防犯カメラさえない施設の業務をしていますが、これが楽なのかそうでないのか何とも言えません。
カメラの設置されている現場では管理を任される可能性もあり、カメラの管理という責任のある業務が増えます、また逆に施設内にカメラが一つもないと、何か事案が発生した時に当時の状況を何も追う事が出来ません。
一番理想的なのは、過去にも勤務した事がありますが施設内の各所に防犯カメラがあり、それを全てクライアント側が管理しているのが警備員としては有り難いのかもしれません。