タチの悪い高齢者の警備員

高齢者の警備員で質の悪い警備員とはどんな人を連想しますか。前の現場でタチの悪い高齢の警備員が数名いましたが、今はいません。まともな人間(警備員)になってもらおうとは思わなかったので放置していましたが、ああいった人は自分が周りに悪影響を与えていると気がついていません。

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俺は目上の人間だから敬え

年上の人間なんだから敬うのは当たり前だ・・

かつて休憩室で本当にこの言葉を他の警備員に話している年配の警備員がいました。

その警備員は、この現場に居づらくなって止めてしまいました。

居づらくなったというのは、そういった古い考え方が私の率いる隊の空気に正反対な主張で、考え方の違いでよく軽い衝突があったからです。

どんな事で揉めたのかと云うと

 

「資格を持った経験のある自分よりも若い警備員が、10年以上ただ居るだけの年配警備員を差し置いて上司になるのが許せない」

 

という様な言い分の様です。

こんな事、世の中には当たり前の様な事ですよね。

いくら年上だとしても、仕事ができれば自分より若くても昇進する・・

 

そうやら彼にはそれが我慢できなかったようで、昔からあるいわゆる「年功序列」でないといけなかったようです。

これを警備会社が許すと「無能な年配警備員の隊長」が誕生するのです。

近くにいませんか、ろくに資格も経験もないのに隊長をしている高齢な隊長を。

在りもしないプライドだけは一人前

そして、この高齢警備員はとにかく周りにいい格好をしたがりました。

年のせいなのか分かりませんが、なぜかプライドだけは高く、自分が恥ずかしい目に合うような事はしません。

 

それは仕事でも影響が出ていて、無知を晒す事になるくらいなら、と前には出てこないのです。

 

なにか、仕事で人の前に出るような事があっても、経験がない為に警備員としてみっともない事になるであろう事が分かると「いやぁ、私は遠慮しますよ、若い隊員さんにお任せします・・」

と、普段はいい格好をしたがるくせに逃げるのです。

 

それを自分がすると、恐らく恥をかくだろうからと避けているのです。

 

恥をかかない、という事は自分のメンツは保てる事になるので周りからは「出来ない人」というイメージを与えずに済みます。

こういった流れを、周りの警備員に知られない様に振舞えば良いのですが、脇が甘いというか、他の警備員には見透かされているのです。

 

知らない者は、正直に分からないと言った方がむしろ好感が持てると思うのに、年を取っているから何でも知っているはず・・という様な変な認識でもあるのでしょうかね。

クライアントに仲間の警備員を売る

そして、他の警備員から決定的に嫌われる原因になったのが、他の警備員の事を逐一、クライアントに報告していた事が分かった時です。

 

普段、警備員の全ての業務をクライアントは把握していません。

クライアントの帰宅している夜中の間の出来事や、報告するまでもない警備員のちょっとしたミスなど、どこにでもあるような出来事をクライアントの昔から付き合いのある従業員に裏から報告していました。

 

余程の事案や失敗などは、報告書に記載したり私から連絡するのが普通です。

しかし、この高齢の警備員は周りが知らないうちにその従業員に報告していたのです。

 

ある日、その従業員と話をしている時に、彼が知るはずもない出来事を私との会話の中で出てきたので「あれ?」と思い、それとなく確認したら高齢警備員から聞いたと話しました。

 

実か過去にも似たような事があり、高齢警備員と若い警備員とで大揉めをした事があります。

過去にそんな事があったのに、今でもまだ続いているのかと残念な気持ちになりました。

まあ、今では色々あって高齢警備員は止めてしまいましたが、全員辞めたわけではありません。

現場は今ではもう違いますが、個人的には考え方の違う警備員と一緒に働くのは勘弁して欲しいと思います。

 

こんなつまらない事で業務がおろそかになるのがもったいないです。

ましてや、同じ職場の人間を売るような行為はあってはいけません。

これは高齢だからという訳ではなく、若い警備員でも合わない人は同じ事ですね。

 

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