警備員の求人を見ていると、日勤で13,000円程度の募集があったとしても当直勤務の金額は倍の26,000円とはなりません。大抵、21,000円から22,000円位止まりな感じです。24時間も拘束されているというのに、今どき21,000円程度では当直勤務という求人は人が集まりにくくなっているのではないでしょうか。
日勤の給料は意外と魅力かも
警備員の求人を見ていると、日勤で10,000円を超える警備会社をよく見かけるようになりました。
中には日給で20,000円も出すような所もありますが、これは内容をしっかり吟味しないと自分にはとてもやれそうにないかもしれないので、こういった高額な求人はよく確認する事が必要だと思います。
一昔前は、日勤で10,000円を超えるような所を探す方が苦労したのに、今では求人を普通に流しながら見ていても視界に入ってきます。
1日8時間、もしくは数時間の残業があったとしてもその日に帰る事が出来て10,000円以上貰えるのなら、働きたいという人も多いのではないでしょうか。
24時間拘束は今どき敬遠されがち
そんな魅力のある日勤ですが、当直勤務も同様に魅力のある金額かといえばそうでもないのです。
同じ警備会社ではないので正確な比較が出来ているとは言えませんが、多くの施設警備の当直勤務の給料は、その多くが21,000円から22,000円台が多いように感じました。
これは地域によって金額も変わってくるので、都心部ではもっと高額に、地方では低く提示されている可能性があります。
単純に日勤が8時間勤務だったとして当直勤務の勤務時間は大体16時間程度です。
そう日勤の倍ですね。
そんな倍の時間勤務しているというのに、当直勤務の方が設定金額が低いのはおかしくは無いでしょうか。
警備員の仕事を探している時に、交通誘導警備員をするか施設警備員をするか迷っているのは別にして、日勤の給料と当直勤務の給料を見比べたとき、明らかに日勤の方が金額が高いので、もし施設警備で当直勤務しか募集していない様な警備会社は
敬遠されてしまう
のではないでしょうか。
もし今の自分が警備の仕事を始めようと思った時、施設警備の仕事を選択するのは間違いないでしょうが、日勤の求人を出している警備会社と当直勤務しか出していない警備会社を見たら、おそらく日勤の求人を出している警備会社を選択すると思います。
まあ、毎回お話しているように警備の仕事は金額で選んではいけないと言っていますが、ここでは仕事内容が同じという条件付きの場合の選択です。
日勤で2日勤務すれば、当直勤務で仕事をするよりも1.2倍以上稼げるという差が出る場合もあるのです。
これなら断然日勤の方が良いと思うのも無理はありません。
更に、今どきは自分の時間を大切にする人も増えてきているので、昔のようにお金の為に残業に次ぐ残業をして家庭も顧みない、なんてスタイルは壊れつつあります。
そういう意味では24時間拘束というのは、時代に合っていない働き方なのかもしれません。
時代に合った金額設定が必要
若い世代の人は、自分の時間を大切にし企業内で上を目指すよりもプライベート重視なスタイルの人が増えつつあると聞きます。
そんな時に、24時間も職場に拘束しさらに日勤よりも給料が低いとなったら、誰も働きたいなんて思わないでしょう。
個人的には、単純に従業員を24時間拘束するのだから、日勤よりも手当てを厚くするべきだと思います。
それこそ今の日勤の給料よりも1.2倍以上出すべきかと。
こんな時代だからこそ、なぜ日勤の給料設定の方が高く、24時間勤務の当直を低くするのか理解できません。
実際に、日勤での求人を出している警備会社と、当直勤務での求人を出している警備会社の応募比率がどのくらいかわからないので何とも言えませんが、もしかしたら
当直勤務の求人には若い人材があまり応募してきていないのではないでしょうか
施設警備の求人で当直勤務の警備員を若い人材で揃えたいと思っているのなら、簡単な仕事、だとか時間を有効に使える仕事、などという前に
「日勤の倍以上の給料を出す設定から見直した方が良い」
と思います。
求人を見ている側としては、そのあたりの矛盾に気づいて避けられているかもしれませんよ。