警備業務検定で1級の警備の資格を取得したら現任教育が免除されたのは良いが学ぶ機会を失って困った

警備員には警備業務検定という警備員の資格が有ります。これは2級と1級があるのですが、1級の資格を取得すると現任教育という定期的に行う指導が免除されます。これに喜ぶ警備員さんも居ますが、現任教育を受けないという事は、会社から警備員に関する指導を一切受けなくなるという事です。いくら1級の資格を持っていても、何も学ばないでいると資格を習得するために学んできた事など時間が経つにつれて忘れてしまうものなのです。

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警備業務検定という資格

警備員には警備業務検定という警備員専用の資格が存在します。

これは警備員が警備業をするにあたって一定の技能や知識を身に付けており、警備隊の責任者としてもやっていけると言われている資格です。

 

また、現場で仕事をする時にこの資格を取得している者がいないと警備業務が出来ない、いわゆる「配置基準」と呼ばれる職場もあり警備会社は警備業務検定を受講させ、該当する資格を取得させたものをその現場へ配置させています。

資格を取得しているという事は、警備員としてのクオリティが高い、と形であらわしているので、同じ格好をした警備員を並べた時、資格を取得している警備員はレベルの高い仕事が出来ると認知されているのです。

 

そんな資格を取得した警備員の中でも、1級の資格をし取得した警備員は、警備漁夫王で定められている「現任教育」が免除されています。

現認教育は警備員が警備員として最低限身に付けておくべき規則や警備業法そして業務ごとの知識などの指導を受ける場です。

 

損な教育ですが1級の資格を取得した人は免除されています。

そう、1級者は現任教育で指導を受けるべき事はすべて身に付いている、と認識されているのです。

 

しかし、全ての1級取得者が現任教育で受けるべき内容を身に付けているとは限らないのです。

学ぶ機会が無くなる弊害

人間、学ぶ機会が無くなると時間が経つにつれて忘れていきます。

1級取得者も同じで、資格を取得して何年も経っている警備員さんは、警備業に関する知市区が薄れていてもおかしくありません。

 

日常的には現場での仕事をしている警備業務に関しては忘れる事は無いでしょう。

しかし、現任教育では広い範囲の指導を行っているので、現場で繰り返し実施している業務以外の範囲も指導しています。

 

これらは資格を取得し年数が経っている警備員さんほど危険です。

現任教育で指導している様な内容をもはや忘れていそうですよね。

 

警備業法的には1級者はお手本となる様な警備員とされていても、もしかすると現任教育の課題に上がる様な内容は頭から抜けているかもしれないのです。

 

自己学習する人は居ない

1級の資格を取得した警備員さんの中には、現任教育に参加はしなくても、自分で個人的に定期的に教本をめくって過去に学んだ事を忘れない様にしている人も居るかもしれません。

そして逆に試験を受けた時以来、一度も教本を開いた事も無ければ、現任教育を受けていた頃に指導を受けた内容をすべて忘れてしまっている人がいてもおかしくありません。

 

今まで2級や1級の資格を持っている警備員さんと仕事をしてきたことがありますが、残念な事に彼らの中に定期的に教本を開いて警備員としての基本的な知識を維持している人は居ませんでした。

やはり、自分が勤務している配属先で毎日実施する警備業務さえ出来ていれば問題ないという気持ちになってしまうのだと思います。

 

資格の更新の為の試験などは無いので、一度取得してその後の現任教育などが無いと、一般の警備員さんと余り変わらない知識にまで低下している警備員さんもいると思うので、たまには教本を開いて少しでも良いので学び直すのも良いのかもしれませんね。

 

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