警備員の目線で他所の現場の警備員を見た時に、その警備員が仕事中にも関わらずスマホを見ていたのを目撃した時、どんな気持ちになるかお分かりですか。それも隊長目線で見た時、自分の現場の人間が仕事中にスマホを見ていたらと。ヒマな現場で働く時、この仕事中にスマホを見るという行為は、切っても切れない問題でもあるのです。
警備員が仕事中にスマホを見る
通勤途中の工事現場で、交通誘導警備員の方が工事車両が滅多に来ない出入口で立っている様で、見かける度にスマホを見ているのを目撃します。
私は交通誘導警備業務の経験が無いので良く分かりませんが、あの方は工事車両が出入りする時に、工事車両が他の通行車両の邪魔にならない様にする為の誘導として存在しているのだと思います。
その為、工事車両が出入りしない間は何もする事が無く、更にその出入り口も滅多に工事車両が来ない様なので、立哨中の大半が誘導業務をしていない時間になっているのではないでしょうか。
そうなると、その「何もしない時間」にスマホを見ているのは業務中とはいえ、分からない話しでもないです。
というのも、施設警備員として勤務してきて「ヒマな現場」で働いている現在、滅多に人の来ない出入管理業務はまさにその状況と同じなのです。
ヒマな現場ではよくある事
ヒマな現場で働く警備員は、交通誘導警備員でも施設警備員でも同じです。
本来仕事中なのは十分に承知はしているのですが、その膨大な時間にただボッーと立っているのはある意味苦行なのです。
しかも、施設警備のヒマな現場の出入管理業務は座哨での対応であったりもします。
何もしないでただ座っている
この状態で1時間も座っていると、いつの間にかうつらうつらして、居眠りしそうになるのです。
今までヒマな現場で働いてきましたが、座哨での出入管理業務は必要悪としてスマホの存在を無視できないのです。
ただし、これを堂々と宣言して全員に許可するわけにもいきません。
現場ごとでヒマになる時間帯や、人の来訪の少ない時間などを把握できた警備員さんが、個人で判断しまた個人の責任としてスマホを使っている状態になっている現場もある事でしょう。
今の現場でもそれに似たような雰囲気になっているのは事実です。
警備員は現場によって大きな違い
警備員と一言で云っても、交通誘導警備員や施設警備員など様々です。
そして更に外での勤務や建物内の勤務などに分かれており、忙しかったりヒマであったりします。
警備員の勤務する現場ごとで全く異なっている環境では、警備員は忙しいからやらない方が良い、だとか警備の仕事は簡単だから誰にでもできる、などと少ない情報だけで、警備の全てを理解するのは危険です。
ヒマな現場では仕事中にスマホを見ている警備員がいたとしても、忙しい現場ではそんな時間は少しも無かったりします。
世の中ではこれを「当たり現場」または「ハズレ現場」と呼んだりもしていますが、警備員が仕事中にスマホを見る事が出来る現場が「当たり現場」という意味ではありません。
仕事中にスマホを見る事は、基本的にはしてはいけない事となっていますからね。
警備員になってヒマな現場の配属になって「スマホを見るぞ!」という気持ちで警備業界に来てはいけませんよ。