警備員になる前に新任研修というものがあります。これは警備員になる前に、警備員とはという基本的な事を学ぶ研修です。これが無いとどんな小さな警備会社でさえ働く事は出来ないのです。このたった数日間の研修でさえ我慢出来ずに脱落するような人は、警備員には向いていません。
警備員は採用されても仕事が出来ない
警備員になる前は、新任研修というものがあるなんて知りもしませんでした。
いざ受けてみた感想としては、確かにこれ受けずにいきなり現場で仕事をさせられたらマズいよねと思いました。
警備員は警備業法という特殊な法律があります。
これを守れないと警備会社は運営できませんし、警備員も業務に就く事が出来ません。
これはどれだけ小さな警備会社でも同じで、
「ウチは大した警備会社ではないから新任研修は受けなくてもいよ」
なんて事は絶対にありません。
もし、自分の入社した警備会社が新任研修を受けさせていないような所でしたら、すぐにその警備会社を抜ける事をお勧めします。
もし何かあった時に、警備会社が問われるだけでなくあなた自身にも責任が発生するかもしれないからです。
そんな新任研修ですが、はっきり言って退屈に感じる事もあるでしょう。
私も数回、新任研修を受けていますが、教える講師側にも当たり外れがありますが、あまり楽しく受講できるものではありません。
以前は、この新任研修は4日程度もあったのですが、近年では警備業法が改正されて、警備会社によっては3日程度で終了するようです。
しかし、この3日程度でさえ我慢できずに辞めて行ってしまう人もいるようです。
座学が苦手な人は面食らう新任研修
警備員になろうと思った人の中には、「手っ取り早く稼ぎたい」という人もいます。
しかし、今どきの警備員は数十年昔ほど稼ぐ事は出来ません。
そういった人なのかは分かりませんが、面接に受かっていざ現場で働こうとしたら
「新任研修を3日受けてから現場です」
なんて言われでもしたら、我慢できずに辞めてしまうのかもしれませんね。
一応、新任研修の3日間も給料は出ているので、問題は無いはずなのですが。
しかも警備員の仕事が初めてであるなら、新任研修を受けていないと現場で困るのは自分自身です。
座学が苦手な人も多いかもしれませんが、これを我慢しない限り警備員にはなれません。
そしてその後も定期的に現任研修があり、これも座学中心な講習となります。
この3日間が我慢できないという人は、この先も我慢しつづけられるのでしょうか。
たった数日で逃げ出す人は元から使えない
警備員になる為に新任研修を3日受けなければならないのは仕方ありません。
しかし、警備員になってからも年に1度か2度、現任研修があります。
これも、警備業法という法律で「受講しなければならない」とされており、その内容もほぼ座学です。
現役の警備員の方なら受講しているのでお分かりかと思いますが、毎回同じ様な内容です。
初めて警備員になった時に受けた新任研修の時は、多少新鮮味があったかもしれませんが、それ以降の現任研修は、一度聞いた事のある様な内容の繰り返しです。
これこそ、飽きている人もいるのではないでしょうか。
この様な毎年受けなければならない講習があるのに、新任研修の時点で挫折している様な人は警備員には向いていません。
毎年わざわざ勤務以外の日に時間まで都合して、現任研修を受けるのは私も好きではありませんでした。
施設2級の資格を取得してからは、現任研修で学べる事の方が少なく、特に雑談の多い講師の場合だと、受けた講習が自分の身になる事が無く「何のために受けているのか」とつくづく思いました。
新任研修は一度受けたら、次受ける機会はありません。
警備会社を転々とする人ならともかく、1級や2級の資格を取得していたら受けなくても良いものなのです。
初めて警備員になる為の研修なので、一度警備員になってしまえば受ける必要はありません。
今後警備員になろうと思う様な人は、たったこれしきの研修さえ我慢できないようであれば、警備員になっても続かないと思った方が良いでしょう。