警備員の給料というのは基本的金額が低いです。昔は稼げていたのに今では、無茶な勤務が出来なくなり、残業すら出来ない状態です。そんな中、警備会社内でも給料が低すぎて、家賃と食費を払ったら手元にほとんど残らない様なほどしか収入が無い警備員さんがいます。本人に直接聞いていませんが、手取りで15万円あるかどうかだと思われます。救いは、年金を貰っている年齢なので、その分を足せばそれなりな額にはなる様ですが。
給料が家賃と食費を払うので精一杯
警備員はもはや稼げる職業ではありません。
一昔前は、手っ取り早く稼ぐ仕事の代表の一つでもありましたが、今では違います。
残業は無く、警備業の求人の多くは最低時給額とほぼ同じ金額で募集しているので、地方の警備会社で8時間働いても、日勤で10,000円を超える事はありません。
まあ、中には良心的というか他社に警備員を取られまいと、日勤で10,000円を超える募集を出している所もあるにはありますが。
そんな競争の中、今の警備会社内の隊員さんで、恐らく手取りが15万円以下の人が何人も居ます。
施設警備員の場合は、勤務先が年単位で同じ勤務地になるので、施設警備業は他の警備の仕事に比べて「安定している」と言われています。
そんな安定しているはずの施設警備員の仕事をしていて、手取りが15万円以下という事は、安定していない交通誘導警備員さんはどうなるのでしょうか。
今の現場でも、とある警備員さんが現場が固定の施設警備員にもかかわらず、1か月働いて恐らく手取りが15万円以下の隊員さんがいます。
別に勤務日数に制限があるわけでも無く、わざと彼の勤務日数を少なくしているわけでもありません。
20日以上働いているのにその金額なのです。
要するに最低時給とほぼ同じ時給で1日8時間働いているので、20日働いてもその程度の給料しかないという訳です。
彼に聞いた所、賃貸暮らしなので家賃の支払いと食費で、給料のその殆どが無くなってしまうそうです。
まあ、家賃や食費は自分で少なくする事も出来るので、節制しようと思えばどうにでも出来る金額です。
しかし、家賃5万円で食費も5万円だとすると残りは5万円しかありません。
スマホ代や光熱費を払っていくら残るでしょうか。
とても貯金なんてできませんよね。
地方のブラックな警備会社はそんなもの
そもそも、田舎の地域の最低賃金で人を雇っているのでこの様な状態になってしまうのです。
せめて最低賃金の1.5倍程度の金額になれば、もう少し生活も楽にはなると思うのですが。
働き方にもよりますが、彼の場合は警備員の資格も無ければ、勤務体系が日勤のみです。
私や他の人など、資格を持っていたり当直勤務などであれば、最低賃金×勤務時間以上の給料を貰えたりするのです。
警備員として対応できる業務が増えれば、当直勤務などの給料の良い勤務に入る事が出来るのですが、彼の場合は残念な事に余り向上心が無いので、資格を取ろうという意欲も無ければ、警備員として今の状態で満足している様です。
それでは給料も安いままで生活を続けるのが大変そうに見えますが、実は年金を貰っている年齢なので、収入はこれだけではないのです。
年金プラス、警備員の仕事の給料分になるので、家賃と食費で警備員の給料が殆ど無くなりそうだといっても、それ以外に収入もあるのでそこまで困窮していない様です。
そうなると、年金を貰っていない世代で手取りが15万円以下の警備員さんは、他に収入のあても無いので彼らこそ大変だといえるのです。
実際、年金を貰う前の年齢の警備員さんも大勢いますので、年金を貰える年齢に達るまでは、もう少し給料の高い警備会社を探すなどした方が良いのかもしれませんね。
仕事を選ぶ事の出来ない人もいる
前の警備会社にも居ましたが、いわゆるポンコツ警備員さんというのはどこにでもいます。
彼らは警備員の仕事でも、まともに出来ない場合もあり、隊員さんによっては配属された現場を毎回出禁にされ、色々な現場を転々としている人もいます。
そんな彼らは、会社に対して強く意見を言う事が出来ない場合が多いのです。
もし、何か言って会社をクビになったら、他ではもう雇ってもらえないかもしれない、なんて思っているのかもしれません。
ポンコツ警備員さんの中には、驚くほど社会的な常識が無い人もいます。
そんな彼らは、今いる警備会社にやっと入社できたのかどうか分かりませんが、普通の人が会社に対して意見を言う様な事も堂々と言えない様なのです。
この警備会社を辞めてしまったら、もう行く所が無い。
そんな人たちの足元を見ているのか知りませんが、警備会社側も最低賃金で仕事をさせている・・かどうかは分かりません。
少なくとも、小さな警備会社では最低賃金でしか仕事を斡旋する事が出来ず、そしてポンコツ警備員さんの様な人も大勢おり、少ない手取りで働いているのです。