今まで勤務してきた現場で夜間巡回をしてきました。現場によって30分で終わるような施設での勤務だったり、3時間も歩きっぱなしの現場もありました。そんな巡回にかける時間が短い所や長い現場で、得した事や損した事などありましたが、どんな夜間巡回が一番良いのでしょうか。
夜間巡回で見るべきものはほぼ同じ
夜間巡回というものはどこの現場でも見るべきものは大体同じだと思います。
中には施設が24時間閉鎖する事のない所などがありますが、そのような現場では多少見るべきものは違ってきます。
しかし、多くの施設は閉店または閉館し、建物内には警備員以外誰も居なくなったりするものです。
その様な施設では、戸締りや火元の確認、または残留者の確認など共通した夜間巡回を行うと思います。
これらは施設の規模がどれだけ変わっても基本的に見るべきものは同じはずです。
今まで経験した事はありませんが、夜間の巡回は警備員一人で行うものです。
同じ巡回ルートを時間をおいて、別の警備員さんが見回るという事はあるでしょうが、複数人で夜間巡回をする、という現場はどこかにはあるのかもしれません。
また、警備室などには相勤者の警備員さんが出入管理の受付を担当しているのではないでしょうか。
夜間巡回は決められた項目を一つ一つ確認しながら決められた時間内に見回ってくるものです。
長い巡回と短い巡回
夜間巡回は決められた時間があるのですが、この夜間巡回をするにあたって所要時間は異なります。
規模の小さなワンフロアのスーパーのような施設では、夜間巡回若しくは店内巡回の所要時間は1時間も無いかもしれません。
スーパーではありませんが私が経験した小さな施設では、30分で夜間巡回が終わる所でした。
火気点検も1か所しかなく、ぐるっと見回ってもすぐに終わる感じです。
まあ、夜間巡回の所要時間が短い分、夜間に何度も見回らなければならないので、一晩での合計時間は数時間分にはなりますが。
そして規模の大きな大型商業施設の現場では、夜間巡回に3時間もかけて見回っていました。
レストラン街などの食品店も非常に多く、1店舗に何か所もガスの元栓があるお店を一つ一つ全部見回るので、火気点検だけでも1時間はかかりました。
1回の夜間巡回にかかる時間が長いので、一晩に1回の巡回しかありませんでした。
この様に施設の規模により夜間の巡回にかける時間が全く違います。
巡回時に確認するものは同じなのに、施設の大きさでこれだけ時間が変わってくるのです。
この巡回にかける大きな時間の違いが、その現場で働く警備員さんにどんな違いが生まれるのでしょう。
どんな夜間巡回が理想なのか
施設の規模で夜間巡回にかかる時間がこれだけ変わると、そこで働く警備員さんにはどんな違いが生まれるのでしょうか。
30分しか巡回しない現場と3時間歩きっぱなしの現場。
一見体力の消耗度が違うだけな感じもしますが、経験上大きな違いがある様に感じました。
30分の夜間巡回では、集中して見回る時間も少なくまた、火気点検でガスの元栓を数個確認するだけで済みます。
しかし、3時間歩きっぱなしの施設で夜間巡回をする警備員は、30分の夜間巡回をする警備員よりも長い時間集中していました。
まあ、3時間ずっと集中する事は不可能でしたが、それでも30分以上は緊張感をもって巡回しています。
これは、警備員として仕事をする上で重要な事です。
集中して仕事をしていないと、周りからの見た目も悪く、また緊急時に集中力を維持できません。
更に、3時間も毎回歩きっぱなしになる事で基礎体力も身に付きます。
大型商業施設で勤務していた当時よりも、30分で夜間巡回が終わる様な現場で勤務している警備員さんの方が、見た目も含めて体力的に維持力がなさそうに見えます。
まあこれは自分も含めた事で、何とかしないといけないなと思ってはいるのですがね。
体力や集中力、警備員にとってどんな現場で働く事になっても必要な要素なので、自分で鍛錬できる人はこれを怠らない様にして欲しいですね。