警備員の仕事に絶対に必要なもの。それは足腰が丈夫である事です。ほとんどの警備員の仕事は足腰が基本になっています。余程、1日中座っているだけで良いような現場ならともかく、警備員は立っているか歩いているかのどちらかだからです。
立ち仕事と歩き仕事
今まで警備員の仕事をしてきて、1日中動くことなない現場はありませんでした。
今の現場でさえ、座哨が大半ですが巡回もしっかりありますし、立哨することもあります。
毎回「楽でヒマな現場だ」といいつつも立ったり歩いたりは多少なりともあるのです。
そんな警備員の仕事でもある立哨と巡回。
これは普通の現場ならどのくらい行っているのでしょうか。
施設警備の現場では立哨は1日3~4時間くらいは平均としてあるのではないでしょうか。
8時間勤務の警備員さんでも、8時間立ちっぱなしというのはあるかもしれませんが、全ての施設警備が立ちっぱなしというわけではありません。
1日4時間でも立哨の時間があったとしても、仕事が終わるころには足が痛くなるほどです。
ただ立っているだけ、と一見簡単な事に思えますが慣れていないと30分でも立ちっ放しは辛いものです。
そして巡回ですが、これは施設警備員以外ではそうあるものではありませんね。
交通誘導警備員さんは限られた場所での業務であり、むしろウロウロしていたら怒鳴られてしまう事でしょう。
施設警備員は建物という広い範囲を、歩いて見回らないと全てを管理できないので、巡回というものがあります。
これは建物が広ければ広いほど、歩く距離も長くなり「巡回」という業務は1時間前後が平均となると思って良いでしょう。
1時間歩きっ放しは、立ちっぱなしと同様慣れないと相当きついです。
しかもただ歩くだけでなく、巡回先で異常が無いか、またチェックが必要な項目があるのならその確認などやる事が現場によりあります。
施設警備員の立哨と巡回は、いずれも足腰が強くないと長時間、長期間やれるものではありません。
巡回と立哨は警備の基本
施設警備員の仕事は、立ちっぱなしや歩きっぱなしな事が多く、足腰が鍛えられる仕事です。
警備員になる前に、足腰に自信が無いと始めて1~2週間は筋肉痛が続くでしょう。
私も警備員になりたての頃は、若い頃よりも体を動かす事をしておらず、運動不足な状態でいきなり歩きっぱなしや立ちっぱなしの業務をしたので、暫く筋肉痛の日々が続きました。
筋肉痛が治り体が慣れてきてからでも、毎日立ちっぱなしや歩きっぱなしという仕事は毎日大変だったのは変わりありません。
それなりに毎日鍛えられるので、日に日に筋力が付くのは実感できました。
筋力が付くといってもムキムキではなく、それこそ最低限毎日立ちっぱなしでも歩きっぱなしでも耐えられるほどの筋力です。
普通の人では毎日立ちっぱなしや歩きっぱなし、という日常はそうある事ではないので意外とその様な筋力はついていません。
警備員の仕事を続けるからこそ鍛えられる筋力ですね。
体さえ動けば老人でもできる仕事
毎日立ちっぱなしや歩きっぱなしというのは、鍛錬を続ければ誰にでも出来る事です。
誰にでも出来る、という事は若い世代だけでなく歳を取った人でも出来るという事です。
立ったり歩いたり、という運動は普通の人なら普段の生活の中でも自然と行っている事なので、体さえ丈夫であれば高齢の人でも出来るのです。
その為に、警備業界は多くの高齢者が働いているという理由の一つでもあります。
下手をすると運動不足の若者よりも、日頃からよく運動をしている高齢者の人の方が、警備員として活躍できるかもしれませんね。
世の中で働いている人の多くが、体が基本な事は当たり前な事ですが、警備員という仕事は体さえ丈夫であれば80歳でも務まる仕事なのです。
逆を言うと
「体を壊してしまうと仕事を続けられない」
とも言えます。
体が動かなくなるという事は、警備業引退となってしまうのです。
今は体が動かなくなる、なんて気にもしていないかもしれませんが、体の事を気にしない生活を続けているといつの日か痛いしっぺ返しを食らうかもしれません。
睡眠や食事、毎日必要な事ですが体の事を考えたとり方をしていますか。