施設警備員になって良かった事と悪かったことがあります。それは建物内の勤務なので外気に晒される事が無い、という事と、建物の中の勤務だから快適な仕事ばかりとは限らないという事です。特に施設警備員は空調の効いた事務所内でずっと仕事を行っているわけではなく、建物内であっても比較的空調のないエリアでの活動も多いので「日陰のある外の仕事」に近いものだと思っても良いかもしれません。
施設警備員は快適な仕事?
施設警備員は建物の中での仕事が多いので、施設警備の事をあまりよく知らない人にとっては、快適な空間で仕事が出来て羨ましいと思われるかもしれません。
しかし、実際の所は一応建物内の仕事なので、直射日光の当たる場所の仕事は少なく外の仕事の人よりは快適だと思うのですが、そうとも言い切れないのです。
よく求人の施設警備員の説明欄に「室内の仕事なので空調も効いており快適な仕事です」と掲載されていると思います。
中には、本当に業務全体が空調の効いたエリアに限られており、本当に快適なのかもしれません。
そもそも、施設警備員の業務は力仕事も無いので、それほど肉体的に疲労する様な事はありません。
まあ、現場によっては広い館内を行ったり来たりと忙しい所もあり、汗を掻きまくりな勤務もありますが、そんな現場は周りから「ハズレ現場」とも呼ばれております。
そんな現場以外ではそれほど体力も必要としない仕事ばかりなのでよさそうに感じますが、施設警備員の業務は建物内とはいえ、業務場所が全て快適とも限らないのです。
空調の効いていないエリアの業務
施設警備員が建物内の勤務で、空調も効いており快適そうに感じますが、警備員として仕事をするエリア全てが快適とは限りません。
施設警備員は館内の巡回をする時、来客と同じ空間を見回る時は確かに快適です。
お客様が快適に過ごす事が出来る様に空調が効いています。
これは決してそこで働く従業員の為に空調が入れてあるわけではなく、お客様の為です。
そのエリアを業務として見回る為に、快適なエリアでの仕事が出来ているに過ぎません。
そして施設警備員はお客様が利用しているエリア以外での業務もたくさんあるのです。
お客様が利用しないエリアというのは、施設によっていろいろとあると思いますが、商業施設で云えば屋外の駐車場や、館内の後方エリアなどです。
これ以外にも現場によっていろいろあると思いますが、要するに
「施設警備員は快適な職場環境で働けるとは限らない」
という事なのです。
施設警備の現場によって異なる
今まで勤務してきた現場で、施設警備員は空調の効いた快適な環境下で仕事が出来る、というのは全ての施設警備に当てはまらないと知っています。
しかし、施設警備というモノを経験していない人にとっては、自分が配属した先の現場が劣悪な環境での仕事だった場合
「施設警備の仕事なんでやるものじゃない」
と勘違いするかもしれません。
もしくは、求人の呼び込み文句はウソだと。
以前の現場では、警備室内は警備員が自由に空調を触る事が出来、それは快適な職場でしたが、それ以外の巡回は空調の効いていない場所が殆どだったので、プラスマイナスでゼロ、という状態でした。
そうかと思えば、警備室も巡回業務も不快と思う様なエリアの業務が殆ど無い現場の勤務もあります。
しかし経験上、その様な現場は本当にまれだと思います。
施設警備員として働く以上、いくら建物内の仕事とはいえ、必ずしも業務を行う場所が全て快適ではない、という事を十分承知していないと
「思っていたのと違う」
と後悔する事になるので気を付けたいですね。