警備員の仕事はキツイ、という情報をネットなどで見かける事があると思いますが、この情報ってもしかし交通誘導警備員さんの話しばかりなのでは?と思う事が多々あります。ネットで警備員はキツイ、という話を見ると「外はキツイ」「毎日仕事が無い」などという話をよく見ますが、施設警備の様な屋内で常駐型の仕事とは該当しません。もしかしたら警備キツイという情報の殆どは交通誘導警備の事なのかも、と思ってしまう程です。
警備の仕事は止めておけという話
警備の仕事はキツイから止めておけ、という話を聞いた事は無いでしょうか。
ネットなどの掲示板などを見ても、経験者とおぼしき人が自分の経験から他の人に対して、警備員の仕事は稼げないしキツイだけだから止めておけ、などと書き込んでいたりするのを見かけます。
他の人もそれに賛同するような書き込みをしていたりするので、それを見た人は
「ああ、やっぱり警備員の仕事はやるべきではないのだな・・」
と思っている人も多いと思います。
しかし、よくその話の内容を見ていると
「外の仕事は夏は暑いし冬は寒い」
「仕事に閑散期があり稼げない」
と、よく見ると交通誘導警備業務の内容である事が分かります。
施設と交通誘導では働き方が違う
外の勤務の多くは交通誘導警備が殆どで、施設警備業務の多くは室内の勤務です。
外の勤務は季節に大きく左右され、夏は炎天下の暑い中、影の無い場所でずっと立っている事もザラで、また冬になれば北風が吹く中、防寒着を着こんでも凍えながら立哨をする事になるのです。
さらに交通誘導警備員さんの仕事は、工事現場などが多く、時期によっては繁盛記と閑散期があります。
閑散期になると、警備会社に所属していても働ける場所が無く、収入がガクンと減るとも聞きます。
その点、施設警備員は基本的に屋内の仕事が多く、快適な環境とまで行かない現場だとしても、直接外気に晒される事はありません。
そして、施設警備員の勤務はその物件と長期的な契約をしているので、その契約が切れない限りは長い期間その現場で働き続ける事が出来ます。
そう、施設警備員は交通誘導警備さんよりも安定した仕事にありつけるのです。
これらの働き方を比べると、交通誘導警備さんの方が待遇が悪いとも言え、ネットなどで書かれている、警備員の仕事のキツさというのは恐らく、大多数が交通誘導警備員の仕事の事を言っているのだと分かります。
施設警備と交通誘導警備はどちらも同じくらいの警備員さんが働いており、その半数はキツイという情報に溢れているという事になります。
施設警備もキツイのには変わりない
交通誘導警備の仕事はキツイ、という事は分かりましたが、それならばもう一方の施設警備の仕事はラクなのか?と思う事でしょう。
まあ、外の過酷な環境や仕事の無い時期がある、という比較をすると確かに恵まれていると言えるかもしれませんが、だからと言って施設警備単体で見ても決して楽な仕事とは限りません。
施設警備の現場内では「当たり現場」と「ハズレ現場」と分けられ、ラクな所とキツイ所がありますが、そのハズレ現場での仕事は交通誘導警備に引けを足らないキツサガあると思います。
施設警備は建物を管理しているとはいえ、その建物に見えた人の対応も含まれています。
相手と目の前で会話をし、時にはクレームを聞き入れ、立ちっ放し、歩きっ放しで精神的にも肉体的にも疲弊する現場は沢山あります。
人の対応はある程度のコミュニケーション能力も求められ、その能力が低いとお客様に誤解を与える事となり、必要のないトラブルを生む事もあるのです。
そういう意味では施設警備も十分キツイ現場と言えると思います。
まあ、時に施設警備のハズレ現場の事で愚痴を言っている書き込みもあったりしますからね。
施設警備や交通誘導警備などは、総じてキツイ現場での勤務があり、まわりに止めておけと注意喚起するほどヤバい職場もあるという事なのです。