警備員の仕事を始めて10年以上経ちますが、今まで色々な仕事をしてきてよかったことも数多くあります。警備員は長くやるな、とよく言われますが本格的に腰を据えてやるならどんな仕事でも為にはなります。仕事を通して役に立つ事もありますが、プライベートとして得をする事もあるのです。
今までの仕事と明らかに違う点
警備員の仕事を始めて、他の仕事とは違う事に気づいた事がありました。
それは
「毎朝、仕事に行くのが辛いと感じない」
これに尽きます。
今までは朝起きて、仕事へ行く準備をする時に
「ああ、これから仕事かぁ、ツラいな・・」
というような気持ちになった事は多々ありますが、警備員の仕事をするようになってから、精神的に楽になったのか仕事へ行くのが億劫だ、という感覚はありませんでした。
仕事が体力的にも精神的にも辛いと感じると、朝仕事へ行く前に憂鬱な気持ちになりがちですが、それが無いのです。
まあ、仕事を覚えるまでは多少辛い気持ちもありましたが、警備員の仕事を覚えるのはそれほど時間のかかるものでもないので、そんな辛い期間はすぐになくなりました。
仕事が大好き、とまでは言い切れませんが、気楽な気持ちで仕事へ行けるのはとても良い事だと思いました。
警備員で得をした事
警備員として勤務していて得をする事もあります。
まあ、これは勤務する現場にもよりますが、差し入れをよく頂くという事です。
商業施設などでは飲食店も多く、閉店時に余った商品などを帰りがけに我々警備員に手渡してくれます。
余った商品を、外に持ち出してはいけない事になっていますが、警備員は翌日まで館内で仕事をしているので、外に出る事はありません。
警備員が代わりに廃棄する、という形で受け取っているつもりであればそれも良いでしょう。
大きな声では言えませんが、このおかげで体重が増えたといっても間違いではないでしょう。
社会的地位の低い仕事は他にもある
警備業は今でも、社会的地位の低い仕事でもあります。
この様な仕事は警備以外にも数多く在り、私は警備以外にもそれらの仕事をした事があります。
どんな仕事であったかはここでは控えますが、こういった仕事に就く辛さも良くわかっています。
自分自身でも負い目を感じていた事もありましたし、早くここから抜け出したい、と思った事もありました。
当時はまだ私も若かったので、嫌々仕事をしていたのを覚えています。
しかし、今考えるとあの時もっと真剣に仕事に取り組んで、知識と経験を身に着けておけば、今頃は警備員の道には進んでおらず、その道のプロになっていたかもしれません。
社会的地位の低い仕事の多くは、他で通用する事が少ない分、その道を究めれば他の人には真似できないプロになれる事が多いと思います。
特殊な仕事が多いので、同業種の会社へ移籍しようとしても即戦力として歓迎されやすいです。
そして今現在では警備員の仕事を始めて資格も取得しています。
警備員の資格は一応国家資格であり、他所の警備会社へ移籍しても同じような仕事をしているので、基本を学びなおす必要はありません。
そして資格を持っているという事は、どこへ行ってもその資格のおかげで歓迎されます。
まだ完全なプロにまでは至っていませんが、警備員の仕事もそれなりに身についていると思います。
警備業に限った事ではありませんが、どんな仕事も誇りをもって真面目に取り組んでいけば、その仕事を極められるのだと信じています。