先日、建物巡回路のある部屋の扉が開いていたと引継ぎ時に隊員さんから報告を受けました。本来閉めるべき扉を見逃した隊員さんがいたのですが、その隊員さんは今までその扉を一度も確認した事が無かったそうです。
巡回時に見逃していた扉
建物巡回時に見るべき扉を見逃してしまう事がまれにあります。
新人研修時に先輩警備員が教えていなかった場合や、教えられたのに忘れてしまった場合などさまざまです。
今回この扉を見逃してしまった問題は、教えられたにもかかわらずその後自分の巡回時に確認せずに巡回時に飛ばしていたようです。
研修の時にも軽く説明しただけだった様で、その扉の詳細までは説明していなかったようです。
巡回で見逃してた事が問題になっただけでなく、扉の開け方も理解していなかったのです。
特殊なドアノブの扉であった
この扉の開錠の仕方は他の扉とは少し違う物でした。
扉には色々な開け方があります。
普通の鍵を使用して開けるものや、カードをかざして開けるタイプ、暗証番号を押して開ける扉など様々です。
今回の扉は鍵を使用するごく普通のタイプでしたが、右回しと左回しで扉の開け方が違う物でした。
詳しくは鍵の構造の説明になってしまうので、防犯上の問題でここでは省かせていただきます。
そんな特殊な扉の開け方なので余計にしっかりと研修しなければいけなかったのに、教える方も教えられる方も適当な研修をしてしまったようです。
今回その事を聞いて、本人に詳しく扉の構造を説明し時間のある時に確認する事になりました。
当人も「やってしまった・・」という反省の態度がみられたので今後は巡回時に見逃す事なくしっかり確認できると思います。
同じ警備員であっても知識に差がでる
同じ現場で毎日同じルートで建物内を見回る・・
警備員として同じ現場で勤務しているのに、人によっては知っている事や知らない事がある・・
これは警備員として余りよろしくは無いですね。
クライアントからしたら配属している警備員が皆同じ知識で業務してくれている、となっているのが当たり前だと思っている事でしょう。
それにもかかわらず、人によってばらつきがあり
「あの警備員さんは余り当てにならない・・」
なんて思われてはクライアント側も言われた警備員さんもかわいそうです。
先輩警備員から研修を受けた時にどれだけ自分のものとして吸収するか・・
いい加減に聞いて最低限やれればいいや・・
その差が後々に現れてくるのだと思います。
配属されて新人の頃には、仕方ないか・・で済まされていても、2.3か月も経っても成長の変化が無いと
「あの警備員さんは余りやる気がありそうに見えない」という判断をされてしまいます。
これは高齢であろうと若かろうと同じ事です。
現場の先輩警備員は、たくさんの新人警備員を見て来ているので、悪い意味で新人警備員の成長の比較が容易です。
ちょっとした事でもメモを取り、後で忘れない様にしましょう。