施設警備員をしていてると、色々な施設警備員の仕事のやり方があるのを知りました。同じ施設警備でもやり方は現場によって違うのです。その中で、昔工場の施設警備の出入管理を思い出しました。
ボックスの中に居る
私は工場の施設警備の経験はありません。
にもかかわらず、工場の警備員の仕事ぶりを知っているのは工場での勤務経験があるからです。
毎朝、出勤する時に工場の入り口にゲートがあり、そのゲート横のボックスの中に警備員がいたのを毎朝見てきました。
彼らはゲートのボックスの中から、毎朝出勤してくる私の様な従業員を見守っていました。彼らは従業員以外の関係の無い人間が入らない様にする為にいるのです。
工場のゲートは見た目で関係者以外の人間が入りにくい構造になっていますが、だからと云って無人にはできません。
企業の大切な情報を盗まれないようにする為にも関係者以外立ち入り禁止にするのです。
その為のゲートの警備員なのですが、彼らの主な業務は
「関係者かどうかの見極め」
出入管理で関係者かどうかを見極める基準は「中に入る資格があるか」です。
通行パスを厳しくチェック
従業員は従業員証というものを持っています。
従業員は出勤時にその従業員証を首から下げてゲートをくぐらなければなりません。
出勤してくる従業員はゲートを通る時に、胸に従業員証が無いと警備員が声を掛けていました。
出勤してくるまでに従業員証を胸のポケットに入れている事が多く、ゲート前でうっかり出し忘れる事があります。
従業員証がない状態でゲートをくぐろうとした時に、警備員が声を掛けて無関係な人間を入れない様にしているのです。
これは当時従業員側で勤務している自分にとっては「そこまで厳しくしなくても」という思いでした。
実際、私も従業員証を提示し忘れた事があり注意を受けた事があったのですが、毎朝通っているのだから顔覚えてるでしょ・・。
という思いでしたね。
それも今では、注意をする側の警備員になって出入管理の重要性を理解できるようになりました。
警備員になっていろいろな現場で出入管理をしてきましたが、厳しい所やゆるい所など様々ですが、工場の様なゲート式の出入管理はある意味最強だと思いました。
出入管理の理想形
施設警備の出入管理の受付は、入る資格の有る人のみを通していますが、現場によって厳しさが違います。
警備員になって出入管理の仕事をしてきましたが、あの時の工場の出入管理が最強だと思います。
まず先ほども話したように、ゲートがある前で従業員証の提示が必要であり、その先には従業員証を機械にかざさないと開かないバーがあります。
バーがある時点で関係者以外、中に入る事は出来ないのですが、それでも事前に従業員証を提示させる徹底ぶりです。
あれで不審者が侵入するとしたらどうやって入るの想像が出来ません。
しかし、全ての施設で同じような事は出来ないでしょう。
お金もかかりますし、そこまで厳重にする必要があるかという問題もあります。
その施設に必要な出入管理のレベルになってます。
施設警備員として勤務する時、自分の現場の出入管理のレベルが他とは違うという事を覚えておくと、他所の現場へ行った時に何かの役に立つ事があるかもしれませんね。