色々な現場で色々な警備員さんたちと働いてきましたが、中には欠格事由には抵触しないまでも「この人、社会人はおろか警備員として勤まるのか?」と思わされる様ないわゆるポンコツ警備員さんを何人も見てきました。彼らと一緒に働くと業務などで他の警備員さんは理解できたり実施できるのに「え!なぜこうなった・・・」と驚く様な失敗をしたりするのです。
欠格事由には抵触しないヤバい人
警備員として色々な現場で働いてきて、色々な警備員さんと働いてきました。
多くはしっかりした人ばかりですが、中にはいわゆるポンコツ警備員と呼ばれる様な人も居ました。
彼らは別に欠格事由に抵触する様な人ではないので、警備員として働く分にはなにも問題ありません。
しかし「普通の人」として見るにはやや欠けている面があり、業務を実施していると他の警備員さんとの違いが見られ目立ちます。
警備業界は多様な人が集まるので、社会に馴染めず警備業界へ流れてくる人も何人も居ました。
世間が警備員という仕事をどのように見ているか分かりませんが、特に施設警備員の場合は、意外と人とコミュニケーション取る機会が多く、ある意味接客業をするようなものです。
更に、施設警備員は業務において同僚の警備員と密接に報告と連絡のやり取りをするので、人と接するのが苦手な人はあまり向いていない仕事かもしれません。
普通に説明しても理解されていない
同僚の警備員と業務のやり取りをする時、ポンコツ警備員と呼ばれる人は報連相が上手く出来ない事が多いです。
色々なタイプのポンコツ警備さんがいますが、多くは人の話を理解できない印象です。
例えば
Aを〇〇して、Bは△△時に◇◇する
という引継ぎがあると、Aの内容は理解できていても次のBの内容が飛んだり、または間違って理解したりします。
他の警備員さんは何の問題も無く「了解しました」と引継ぎが出来、難なく実行できます。
その流れでポンコツ警備さんに引継ぎを報告するとその時は「了解しました」となるのですが、後になって実行できておらず問題になります。
伝えた警備員さんも自分が本当に伝えていたのか不安になりますし、引継ぎを受けたポンコツ警備さんに関しては問いただすと「A」の内容しか覚えていません。
了解しました、と言っているにも拘らず内容全て把握していないので、何も了解できていませんよね。
この様なやり取りが毎回発生するので、同僚の警備員さんもポンコツ警備さんと一緒の勤務に入るのを嫌がります。
普通の人なら何の問題も無くやり取りできる事が、ポンコツ警備さんの場合は予測不能な反応や行動をするので、普通の警備員さんもどの様に気を遣ったらよいのか分からず困っているのです。
厳しい反応をする同僚もいる
ポンコツ警備さんは欠格事由と普通の人の中間の様な人です。
警備業法的にも違法性は無いので採用もされますし、普通の警備員さんとして配属されてきます。
しかし実際に一緒に働いてみると普通の人とは明らかにズレている仕事ぶりが目立つのです。
そんな彼らに対して周りの警備員さんは、疎ましく思ったとしても正面から否定するのではなくあまり拘わらないように距離を取ります。
そうかと思えば、距離を取るのではなく積極的に間違いを指摘し、理解できていないのなら周りに迷惑を掛けないように、と指導する人も居ます。
しかもきつめに・・・。
ポンコツ警備さんのせいで周りに迷惑がかかっているのだから、そうならない様どうしたら良いのか、また周りと同じ様に出来るよう努力する様にしろと。
まあ、距離を取るのも熱く指導するのもどちらが間違っていると這い難いです。
これまでポンコツ警備さんをみてきて、彼らはそれ以上の事は出来ないのであまり強く言っても変わらない事が多いです。
警備員になる前も同じ様な失敗をしてきた結果ここへ流れついているのでしょうから、熱意は別にして厳しく指導してもそれを苦にして今度は警備業界から出て行ってしまうかもしれません。
警備業界は人手不足なので、警備員としての適性を見て採用か不採用かを決めてはいません。
それでも現場にとっては貴重な戦力なので、現場としては彼らの様な人でも上手く立ち回れる様な仕事を与えられると良いのですがね。


