警備員で手取りが15万円しか貰っていない人は大勢いると思います。かつての私も同じでした。それが今では現場と時代が変わり、最低賃金の上昇と待遇が改善された事で20万円を超える様になりました。これでやっと警備員の平均の給料を超える事になったのですが、今でも周りの隊員さんの中には手取り15万円の人は居るのです。
警備員で手取り15万円の生活
警備員で手取り15万円というのは何も珍しい事ではありません。
実際私も数年前までは、その手取り15万円の警備員でした。
厳密にはもう少しもらえていたので、正確に15万円という訳ではありませんが、ほぼ同じだと思って良いでしょう。
家庭の事情でその金額でも家族で生活は出来ていたので問題ありませんでしたが、何をするにも無理は出来ない状態だったのを覚えています。
生活圏が都心部では無く田舎なので、この金額でもやっていけますが、都心部で手取り15万円だとアルバイトを掛け持ちでもしないと生活できないのではないでしょうか。
これは、家持ちか賃貸なのかでまた話が変わってきますが、15万で1か月生活するにはかなり大変です。
しかし、警備会社は変わらず現場が変わった事と、最低賃金の上昇が重なり数年経った今では手取り15万円生活から脱出出来ました。
警備業は現場によって給料が変わります。
現場ごとで契約金が異なり、その契約金が多ければ現場で働く警備員にも還元されます。
契約金が多いか、人の入れ替わりが激しく 人材を留める為に給料が高い現場もありますが、仕事量に関係なく契約金が高い為に給料も高い、という現場が働く側にとって良い職場なのです。
現場や時代が変われば収入も変わる
私が配属された現場がまさにそれで、契約金が高い為に給料も高い。
そして、その現場の仕事が楽であった、という事です。
収入が上がり、以前の現場よりも仕事がラクになった。
こんな好待遇な異動は滅多に無いでしょう。
そして、ここ10年で全国の最低賃金もだいぶ上がりました。
これは警備業に限った事ではなく、全ての企業の賃金は上がっています。
ああ、もしかしたら最低賃金が上がって喜んでいるのは、今までの給料が
「最低賃金ベースでしか給料を貰っていなかった層」
の人だけかもしれませんね。
多くの底辺と呼ばれる層で働いている人たちは、この最低賃金の上昇のおかげで収入が上がりました。
警備業界の多くも「最低賃金x時間」で働いている人がいるので10年働いてきた人には上がった、と実感していると思います。
こんな流れで、ここ数年で収入が上がり手取り15万円を脱出したのです。
しかし、未だに周りに手取り15万円という警備員さんは実在するのです。
会社や現場又はポストで給料は異なる
今の現場は契約金が高いので、現場の警備員に支払われる給料も高めです。
しかし、同じ現場にも拘らず勤務に入るポストが違うだけで、手取り15万円しか貰っていない人もいます。
同じ現場でも、異なったポストで働く場合は、労働時間や勤務時間帯が異なります。
ちなみに今の現場で一番安い給料のポストは「日勤」です。
朝から夕方までの労働なので、夜勤や当直勤務と異なり金額が低めです。
その為、例えば1日10,000円貰えるとしても、20日勤務で20万円。
税金を引かれて手取り15万円となってしまうのです。
1日10,000円でも勤務の入り方によっては30万円近く貰う事も可能ですが、他のメンバーとの兼ね合いで一人だけ多く勤務に入る事は出来ません。
働き方改革と、同僚との勤務表の兼ね合いで「手取り15万円しか貰えない」状況になってしまっているのです。
警備業は、警備会社の方針や現場での勤務表などの都合で、たくさん稼ぐ事も可能です。
しかし、この逆もまた言えるわけで、稼げない場合もあるのです。
人が少なければ稼ぐ事も出来ますが、もし一人の警備員に何か問題が発生して仕事に出られなくなった時に、代わりの人がいない、なんて事になり契約に支障が生じる場合もあります。
このため、警備会社側としては仕事に穴をあけるわけにはいかないので、素コスでも多くの警備員を配置して、いざという時に穴埋めが出来るほどの最低限の余裕は欲しいという訳です。
それが手取り15万円しか貰えない状況を生む勤務表の人数になるのです。
働く側はたくさん給料が欲しい、会社側は仕事に穴をあけない様に人にゆとりを持たせたい。
これを解決するには、警備員1人あたりに払う給料を上げてあげれば良いのですが、そう簡単な事ではないのですよね・・。