お腹を空かせた警備員にとって有難いはずのテナントからの差し入れが毎日だと流石に手を付けなくなる

とても失礼なお話です。施設警備員として商業施設で勤務していた当時、あるテナントさんから毎日のようにドーナツの差し入れがありました。本来飲食店同士の排気用商品の交換や、施設外への持ち出しなどは禁止されていたのですが、形的に「警備員さんに代わりに廃棄してもらう」という変化球的な解釈で有難く受け取っていました。しかし、これが毎日続くと人間飽きが来るもので、最初の内は喜んでいましたが、そのうち真顔で受け取る様になるのです。

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廃棄用の食品は持ち出しや交換禁止

当時勤務していた商業施設では、閉店時に飲食店から大量に出る廃棄用の食品が、ゴミ庫に捨てられていました。

有名なお店のポテトなどが、90L用くらいの大きなゴミ袋に目一杯詰められて、多いと2袋捨てている時もありました。

あれを見る度に「もったいない」と思ったほどです。

 

お店の規則は分かりませんが、当時勤務していた商業施設では、売れ残った食品は施設の外に持ち出す事を禁止していました。

というのも、持ち出しを禁止していなかったら消費期限や商品の品質を保証できない状態で、誰かが食べた時に責任の所在が難しくなるからだと思います。

 

元々持ち帰り用として出している者は分かりませんが、基本店内で食べてもらうものを、商品の品質も保証できず、お金のやり取りもしないで誰が食べるかもわからない、では食中毒などが発生した時にややこしい事になるのは明白です。

 

それらを防ぐ為に、飲食店同士での廃棄予定商品の交換や持ち出しを禁止し、施設内にあるゴミ庫へ捨てるように指導しているのです。

廃棄用として警備員が受け取る

そんな飲食店でも、隠れて商品の交換や持ち出しは少なからずある様ですが、警備員にもおsの恩恵がないとも限りません。

現場によっては、閉店後にテナントさんが帰る時に警備室へ「差し入れ」と称して、廃棄する予定の商品をいただける事がありました。

 

本来、持ち出しや交換がダメになってはいるのですが、廃棄するという名目で警備員に廃棄を依頼するという形で、商品を渡されるという行動をしていました。

廃棄する商品は、あるドーナツを販売しているテナントさんでは、毎日大量に発生する様で、警備室にはそれこそ毎日のように山盛りのドーナツが持ち込まれていました。

 

ついさっきまで営業していて店頭に並んでいた商品なので、品質に問題ありません。

ただ、売れ残ってしまっただけなので、警備員が廃棄をする前に間違って食べてしまってもお腹を壊す事はありません。

そんな廃棄用の商品ですが、さすがに毎日となるとうれしいとも思わなくなるのです。

たまに食べるからおいしいのだと痛感する

初めて差し入れとしていただいた時はとてもうれしく喜んだものです。

夜中まで業務をしていると、小腹が空く事も多々あり、そんな時に差し入れがあると「今日は当たり日だ」と思いました。

 

夜間に詰めている警備員は3人いたのですが、その3人でも食べきれないほどの差し入れが来るのです。

しかも、種類も意外と豊富でとても全種類食べきれない時もありました。

 

初めのうちは毎回差し入れがある事に喜んでいたのですが、これが数か月や1年が過ぎると、さすがに飽きてくるのです。

いや、差し入れを貰える事は非常にうれしいのですが、毎日食べるとどんな高価な物でも飽きるのだなとこの時は痛感しました。

 

一度飽きが来ると、それ以降は差し入れがあっても自分の気に入っているドーナツを1個食べるだけでそれ以上手は出さなくなりました

 

私はケンタのフライドチキンは好きです。

しかし、あれを5個も6個も食べるとなると油がくどくなり、見るのも嫌になります。

 

どんなものでも「適量」「たまに食べる」のが良いのだという事です。

毎日差し入れを頂けるテナントさんには感謝ですが、断るわけにもいかないので、毎回有難く頂戴していました。

 

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