警備員さんは言われた事以外の事をすると、上司から叱られる事があります。しかし、隊長の立場からすると業務を行うにあたって契約とは関係の無い範囲では、現場環境を改善する為の提案はどんどんして欲しいのですが、改善案を積極的に出せる警備員さんと、現場環境が悪いと文句だけ言う人、そして何の提案もしない人と分かれています。
自分の職場を良くしようと思う警備員
自分の勤務する現場が少しでも働きやすい環境にしたい、という思いは誰にでもあると思います。
「ここを〇〇すればもっと楽になるのに」
動機は「楽になる」という理由ですが、意外ととこれは正当な理由で、楽というと聞こえは悪いですが、別にズルをしているわけではなく少しでも効率よく仕事ができ無駄な事をしなくて済む、という結果になれば何も問題は無いのです。
それが分かっている隊員さんは、私に「こうしたらどうですか」という提案をしてくれて、私も納得がいけばジャンジャン採用しています。
まあ、まれに「そっれはちょっと・・」という様な提案も出てくるので、その場合は残念ですが見送りとなっていますが。
しかし、私一人で現場の環境をよくする事を考えるより、一人でも多くの人が考えて改善した方が、そこに掛ける時間も改善案の数も段違いです。
一人では考え付かなかったような事も、複数の人が考えると気づかなかった新しい提案も出てくるものなのです。
私はこの積極的に環境を良い方へ変えようと、努力してくれる隊員さんがいるおかげで非常に助かっています。
誰かが何とかしてくれると思う警備員
今回は3パターンのタイプの人を挙げていますが、先ほどの提案をしてくれる隊員さん以外の残りのタイプの人は、言葉が悪いですが「役に立たないタイプ」と判断しています。
誰かが何とかしてくれるまで何も言わない
このタイプの人は、一見別に悪いタイプには見えないかもしれませんが
「自分の職場環境を良くしたい、と思っているのに何も言わない」
のであれば、それは協力しているとは言えません。
むしろ、文句があるのに「誰かが言ってくれるだろう」とただ待っているだけの人なので、立場的には「文句しか言わない人」と同類だと私は位置づけています。
このタイプの人は直接上司には何も言わないのですが、他の隊員さんとの会話では、自分が不満に思っている事を話している様で、私の様な上司の耳に直接入って来る事がありません。
なぜ、それが分かったのかというと、他の隊員さんから
「〇〇さんが言っていましたよ」
と報告してくれたからです。
いや、言いたい事があるなら自分から私に言えばいいのに・・
という思います。
陰で不満を言うよりは、却下されるかもしれなくても何も言わなければ
「不満はない」
と判断されているのと同じです。
どうせ言ったって変わらないから、という考えの様なのですが、こういう人は意外と多いのではないでしょうか。
誰かが何とかしてくれるだろう・・
という考えは楽なのかもしれませんが、それでは自分の職場はいつまで経っても変わりませんよ。
ただ文句だけしか言わない警備員
私が勤務している現場にも居ましたが、このタイプの人が一番面倒な人だと思います。
どんな職場でもそうですが、改善として提案が挙がっても
「それは〇〇になるから嫌です」
「ええ、それをやると逆に面倒な事になりませんか」
などと誰かが少しでも職場環境を良くしようと出した提案に対して、文句や反対の意見しか言わない人です。
自分は何一つ改善提案を出さないのに、人が出した改善提案に難癖をつけて文句だけを言う・・
「いや、それが嫌だというなら何か対案を出せよ」
と言いたくなりますよね。
反対するのはまだ許せるとしても、それならば自分が新しい改善案を出せばよいのに、何も思いつかないのかそれ以上は何も発言はしないのです。
これではいつまで経っても何も出来ませんし、何も環境は良くなりません。
自分たちが働いている職場を、自分たちでより働きやすい環境に変えられる、というのに「何も言わない」「反対意見しか言わない」では何も変わりません。
警備員が働いている環境は、意外と古臭い習わしが残っている場合は多く、例えばカーボン紙やFAXなど、今ではもっと時短で効率よく改善できるような業務を、未だに引き継いでいる所もあります。
「いや、今までがずっとこれだったから・・」
この思考停止な状態で「もっと仕事を効率よく変えて行こう」という前向きな姿勢が取れない警備員さんや、会社が多いと思います。
自分の勤務している現場では、この様な古臭い考えに取りつかれている仕事を今でもしていませんか?