警備員の仕事を10年以上勤めてきました。今まで経験してきたどの仕事よりも体力的にも精神的にも楽な仕事です。そんな仕事でも時々嫌になる事はあるもので、それは今までしてきたどの仕事よりも不満に思っているのです。
今でも警備員の仕事が嫌になる事もある
今まで警備員の仕事を10年以上してきて、経験してきたどの仕事よりも楽だと感じました。
体力的にも精神的にも警備の仕事の方が楽だと感じるのですが、それでも警備員の仕事がたまに嫌になる事があります。
警備員の仕事の多くが当直勤務でした。
いわゆる24時間勤務の仕事です。
朝出勤したら、翌日の朝までずっと職場で仕事です。
私にはこれが意外と苦痛に感じました。
最大でも16時間の勤務で、8時間は待機時間や仮眠時間となっています。
この16時間の勤務は仕事の内容自体はそれほどハードではないのですが
「24時間職場にいるという絶望感」
が体力をじわじわと消耗させている気がしました。
汗を掻いているのにシャワーを浴びる事が出来ない。
せんべいの様な湿った布団で仮眠するのが苦痛。
これらの環境がいくら楽な仕事とはいえ「こんな仕事長くは続けられない」と日々思いながら勤務していました。
環境さえよければ、警備員の仕事でも続けられるのでは、と思い警備会社を替えるという行動もしました。
仕事が辛いのか人の対応が嫌なのか
警備員はいわゆる「底辺な仕事」とも言われています。
そう呼ばれる職業は警備だけではありませんが、その警備員の仕事を実際初めてみて底辺だと感じるような出来事も経験しました。
警備員として経験した嫌になる出来事の一つに、人の対応があります。
これは声を掛けられる事や、こちらから声を掛ける事もあります。
そんな時に、相手が「警備員のくせに」という態度を取る事があるのです。
もちろん、それに対してこちらが「なんだと」という態度を取る事はありません。
あくまで低姿勢で丁寧な口調で接するのですが、なぜそんなに見下したような態度を取るのだろう、と悲しくなります。
こちらも背一杯、失礼の無いように接しているのに向こうはずっと横柄な態度で接してきます。
全員がその様な態度ではありませんが、多くの人が警備員に対して見下した態度を取る事が多いです。
今までの仕事でも相手がその様な態度を取る事もありましたが、警備員という職業に就いてからの方が、そういった嫌な思いをする機会が増えた気がします。
相手のこういった態度は、こちらの仕事のやる気をそぐには十分な威力があります。
どんな仕事もみな同じ様に大変である
今まで経験してきた警備以外の仕事でも嫌な事は沢山あります。
世の中にある仕事の数だけ、嫌な事はあるでしょうし毎日そう思いながら仕事をしている人もいると思います。
今の警備員の仕事は過去の仕事よりもつらいと感じる度合いは低いと思います。
警備以外の仕事は出勤するのが苦痛に感じていた事もありましたが、警備員になってからはそこまで苦痛に感じた事はありません。
それは、恐らくこの仕事が今までよりもずっと楽だからだと思います。
いくら24時間拘束だとしても、相手から見下した態度を取られても、それを考慮しても警備員という仕事の方が楽だからでしょう。
警備員の中にも、どうしようもない人もいますし、立派な人もいます。
配属した現場でそういった人と一緒に仕事をして、良い悪いもありますが、それも含めてこの仕事が楽なのでしょう。
警備員である以上、当直勤務という長い拘束時間や、相手から向けられる警備員に対する態度はこの先変わらないと思います。
それであれば、いかにしてそれらを自分に納得させられるかですね。
それが出来れば警備員という仕事を、今以上に胸を張ってやれるのではないでしょうか。