かつて警備員として勤務していた時に、賞与を頂いた事があります。その時はまだ資格も取得していなければ、警備員になって1年目の冬の時でした。その時頂いた金額は5,000円でした。貰えない警備会社がある中、頂けるだけでも充分有り難い事ですが、お小遣いかと思うほどの金額に言葉を失いました。
警備員でボーナスが貰えるのは稀
今では警備員になって10年以上経つので、ボーナスが出る警備会社の方が珍しいというのは理解しています。
アルバイトの様な雇い方をしている多くの警備会社が、ボーナスを出す事はそうありませんよね。
それでも警備会社の中には、従業員を正規として雇い賞与も出している素晴らしい所もあります。
幸いな事に私が入社した警備会社は、どこの警備会社も賞与の出る警備会社でした。
初年度は確かに少なかったですが、翌年からは数万円程度でしたが頂けるようになりました。
もともと
「警備員なんてボーナスが出るわけがない」
という思いで警備業界へ飛び込んだので、当時は頂けると聞いて喜んだものです。
それでも初めの賞与の額面が5,000円だった時はびっくりしましたが。
5,000円貰えて素直に喜べない
賞与で5,000円というと、お小遣いかと思うレベルです。
まず、警備員として勤務していて賞与すら出ない警備会社があるので、いくら5,000円だと言っても頂けるだけも十分有り難いと理解している、という事を断っておきます。
しかも、警備会社の中でも現場によって、賞与の出る所と出ない所があるというのも事実で、私もある現場の勤務の時は一切賞与は出ませんでしたが、異動してとある現場の勤務の時は賞与が出るという
同じ社内でも知れたら騒ぎになるかもしれない
という経験もしています。
これを納得のいく説明をするには色々な言い分があると思いますが、私はその話を聞いて「致し方なし」と納得しました。
会社の事情は色々あるので、もしご自分の警備会社でその様な「賞与の出る現場と出ない現場」に納得できない場合は、一度営業所の人に聞いてみるのも良いかもしれませんね。
そんな賞与すらまともに出ない所もある警備業界ですが、私は警備員として初めて賞与を頂いた時は余り素直に喜べませんでした。
施設警備員として商業施設で勤務して、それは激務でした。
毎日、広い館内を開店や閉店で行ったり来たりし、夜中になれば細密巡回でへとへとになるまで歩き続け、いざ下番できると思ったら出勤予定の隊員がドタキャン。居残りで帰宅できなかったりとそれは忙しい日々でした。
そんな1年生施設警備員の賞与が、5,000円という金額だった時
「これっぽっちの評価しかしてもらえないのか」
という気持ちになったのです。
まあ、どこの会社でも初年度の賞与はあまり期待できるものではないので、この金額でも仕方が無いと言えばそうなのですがね。
無いより頂けるだけでも感謝しなければいけません。
警備会社によってはしっかり出る所もある
今の警備会社では金額は少ないですが、賞与を頂いています。
まあ、ここの警備会社も現場によって、賞与の出る所と出ない所があるので色々と問題はありそうなのですが。
それでも金額が高い低いというよりも「頂ける」という気持ちの方が大きいのではないでしょうか。
「0円かそうではないか」
この差はとても大きいのです。
今は警備員が人手不足で深刻なのに、それでも賞与を出せるほど景気も良くありません。
それだけ警備業界がギリギリのところで回っているという証拠なのかもしれませんね。
本当なら委託先から十分な契約金を頂いて、それを現場で働く警備員に還元し
「警備員はこんなに給料も貰え、賞与もたくさん出るんだ」
という事になれば、警備業界も賑わってくるのですが現実はそうはいきません。
・少しでも契約金額を下げようとするクライアント。
・入札制度で少しでも低い金額を提示した警備会社に仕事を与える企業。
これらが改善されない限り、警備業界は変わらないと思います。
そんな苦しい事情でも賞与を出してくれる警備会社に勤務している人は、とても恵まれているのです。
今年ももうすぐ冬の賞与の時期がやってきます。
まあ、毎年同じ金額なので賞与額が上がっている事は無いでしょうが、今年は何を買おうか今から期待が膨らみなす。