警備員の資格を持っている人は、勉強をして知識を学んで試験に合格した人です。資格を持っていない人よりも警備員に関する知識を得ているはずです。しかし、資格を持っていない人が、資格を持っている人の仕事にダメ出しをする事はあり得るのでしょうか。
資格を持っていなくても経験豊富な者
警備員の人が全員資格を持っているという訳ではありません。
現場にもよりますが、特に施設警備という業務は必ず資格が必要という訳でもないのです。
それでも都心部などの地域によっては、警備業務に就くために必ず必要な資格もあるので、よその地域の仕事をする時は注意が必要です。
そんな資格ですが、一番有名なのが「警備業務検定」という資格です。
警備員の仕事をする時にこれを目指す人も多いと思います。
しかし、施設警備の仕事にはそこまで重要視されていないので、施設警備の現場に就くと資格を持っていない人もたくさん見かける事になるでしょう。
私が初めて警備の仕事についた商業施設の現場では殆どの人が資格を持っていませんでした。
その地域でも一番大きな商業施設で仕事をしていた警備隊でしたが、現場によっては資格は無くても可能だという事です。
周りの警備員さんたちは、10年以上も経験のある人たちばかりでしたが、その彼らは資格を持っていませんでした。
それでも、そこの現場の事には精通していますし、業務を行うにあたって知識も豊富です。
実際私も新人警備員として彼らから警備員の仕事を学んできました。
そう、警備員の資格というのは経験豊富な人にとっては、別になくても問題ないのです。
どんな事案が発生したらどういった対応をする、だとか警備員の取るべき行動というのが、間違った覚え方さえしていなければ立派に仕事を全うできるのです。
まあ、現場によっては資格が無いと勤務出来ない、という所もあるので自分の希望通りの現場に就けるわけではありません。
資格を持っていなくてもルールに厳しい者
資格が無くても警備員としての業務をそつなくこなせる人がいるのは分かりましたが、中にはそんな人ばかりではなくとんでもない警備員も存在します。
商業施設の現場でその両極端な人に出会えたのは、とてもラッキーだったかもしれません。
とんでもない警備員と一緒に仕事をするのはアンラッキーですが、仕事のできる人との比較が出来たので、全ての警備員がポンコツばかりでないという事を知る事が出来ました。
資格を持っていない警備員でも「仕事の出来る人」と「ポンコツ警備員」が居るという事をぜひ知っていおいて欲しいですね。
そのポンコツな警備員は、資格を持っていないのはもちろんの事、ロクな知識も無いのに「〇〇はこうだ」と決めつけて偉ぶるのです。
実際はその指示は間違っており、新人警備員の人はこういった人にいじめられる事が多いと思います。
資格を持っていないのに、正しい知識でもないのに偉そうな態度を取る、そして必要以上に規則を厳しく守らせる。
こういった人がいる現場に配属した時は、早めに自分が資格を取るようにした方が良いです。
彼らの多くは、資格を持っておらず、そして資格を持っている人に対しては頭が上がらない傾向にあります。
昨日まで偉そうにしていたのに、いざ資格を取った日を境に何も言ってこなくなるでしょう。
空気が読めていなくて勘違いしている者
資格が無くても経験豊富で仕事が出来る人、資格も無いのに知ったかで偉そうな人、警備業界には色々な人がいます。
そしてもう一人、一番厄介とでもいうべき存在な警備員が「空気の読めない警備員」です。
彼らは資格を持っている人、資格を持っていない人など関係なく、とにかく自分が正しいと勘違いして周りに迷惑を掛けるタイプです。
よく「自分は間違った事はしていない」「周りが無知で間違っている」「みんな自分より仕事が出来ない」
と警備隊の中でも浮いた存在になっている人です。周りの資格を持っている警備員さんやそうでない人に対しても、なぜか自分より仕事が出来ない人、という思いがあるようで「周りはバカばっかり」という認識な様です。
実際、周りは理解をしているうえでの行動なのに、それが通常の業務と外れているという事で、さも自分が正しいと主張します。
そう、彼は周りの動きが読めていないのです。
所謂空気の読めない人の典型です。
こういう人は臨機応変な対応が苦手で、指示された以外の行動が取れません。
周りの警備員さんが、状況を判断していつもと違う対応や行動をしても
「マニュアル通りの行動ではない」
と状況に応じた動きが出来ません。
警備員はアニュアルに沿った行動をとるのは重要です。
しかい、時にはそのマニュアルから外れた対応を求められる事もあるのです。
別に規則から外れて悪い事をしろ、と言っている訳ではありません。
柔軟な対応が必要だと言っているのです。
しかし、こういった空気の読めない警備員は、その自発的で柔軟そしてベストな対応という事が出来ません。
まあ、マニュアルを熟知してなお、そこから大きく逸脱せずに柔軟な対応をするというのはある意味高度な事なのでなかなか出来る事ではないのですがね。
警備員の仕事は資格が必要である現場やそうでない現場。
そして資格が無くても立派な指導のできる人とそうでない人。
自分が正しく回りはバカばかり、と勘違いな考えを持った人など大勢の人がいます。
自分が勤務している現場に、この様な人と出会ってしまっても、その人がどういった人なのか初めから分かっていれば、避けるべき人や従う価値のある人など見極める事が可能です。
少しでも自分の働きやすい環境に出来る様、周りの人を注意深く観察するのも良いでしょう。