施設警備員の周りには同じ施設内で働く人たちが大勢います。その中でも設備員と清掃員は警備員ととても密接な関係です。彼らと仕事をする時、現場によっては人同士の付き合いの為、稀に険悪な関係になる事もあるでしょうが、自分の仕事をスムーズに進める為には仲が悪くなるような付き合い方はなるべく避けた方が良いでしょう。
警備員と設備員と清掃員
警備員と設備員、そして清掃員はお互いが密接な関係でもあります。
それぞれ自分たちの仕事の中に、彼らとの協力が必要になる事が多く、どれか一つだけ抜きんでて偉い、という事はありません。
どこの会社も、施設の管理者でもあるクライアントから仕事を貰っている同じ立場の業者です。
例えば警備員が館内を巡回している時に、嘔吐物や警備員では処理しきれないゴミが落ちていた時、清掃員へ連絡して処置してもらう必要があります。
また、館内の電気設備に不調があった時に、設備員へ連絡して対応に入って貰ったり、簡単な電気設備の操作方法を教えてもらうなんて事も。
また逆に、警備員が鍵を貸し出したりまたは警備員に開錠依頼をする事もあります。
この様に各自、仕事をする時にお互いが頼らないと自分の仕事が出来ないので、会話も多くなれば、仕事上の付き合いとはいえ仲が良くなる事も有るのです。
しかし、現場によってはお互いの従業員同士が余り仲が良くない所もあったりしました。
仲が悪くなると自分の仕事に影響も
切っ掛けは分かりませんが、設備員や清掃員の方と余り仲が良くない現場もありました。
配属した時にはすでにお互いが敬遠するような雰囲気で、よそよそしかったのです。
結果的には人の入れ替えや誤解を解く事で、仲は以前よりはよくなりましたが、それまではお互いが仕事の依頼をする時に、非常にお願いしにくい空気感がありました。
このとき「ああ、この先も協力して仕事をするのだからこんなではダメだ」と思ったものです。
自分たちだけで完結する仕事なら問題ありませんが、別の企業の従業員に対して協力をお願いするのであれば、円滑な付き合いをしなければいけません。
もしかしたら仕事の協力をお願いしても後回しにされたり、最悪な場合忙しいからと断られるかもしれません。
円滑な付き合いが出来ていないというだけで、自分たちの仕事が予定通りに進まなかったらクライアントに迷惑を掛ける事になります。
過去の現場を見てきて、この様な各部署の関係が悪くなった理由の一つにお互いの従業員の年齢が高い、という点がありました。
どこの部署も平均年齢は高い
この理由が仲が悪くなったという決定的なものとは限りませんが、若い警備員や設備員、また清掃員が険悪になったという状況は見た事がありませんでした。
比較的年齢が若い各部署の人は、お互いの部署という垣根を越えてまで親密な関係を築こうとはしませんが、険悪な雰囲気になる様な事はありませんでした。
しかし高齢の人、特に警備員に関しては他の業者の人と比べて何となく「偉そう」な雰囲気を出す人が多かったです。
警備も設備も清掃も、どの企業も立場は同じです。
警備だけが偉いわけでも無いのに、何か仕事に関して設備員や清掃員の方に対して偉ぶる人が多い印象がありました。
その為、相手もその態度を感じ取って警備員に対してよそよそしくなってしまっていたのです。
どこの部署も平均年齢は高めです。
誰もが社会人経験豊富な人ばかりで、どの様な付き合い方をしたら良いのか、どうしたら相手が嫌な思いをするのか、という事は分かっているはずなのに険悪な関係になってしまう・・。
どこか特定の部署一つが偉いわけではないので、お互いが気分の悪くならない付き合い方をする必要があるのです。