施設警備員が勤務先へ配属されると、まず初めに覚えるべき事は建物の構造を覚える事です。その施設が広ければ広いほどどこに何があるのか早めに把握しないと、事案発生時にどこへ向かったら良いのか分からないからです。先日、久しぶりに以前勤務していた施設へ行ったのですが、内装がガラリと変わっていて自分がどこにいるのか分からなくなりました。
久しぶりに以前の職場へ行った
先日、買い物の為に以前勤務していた大型商業施設へ行きました。
恐らく数年ぶりに行ったその施設は、少し前に改装工事をしていて、買い物へ行って時、全体の8割くらいは私の知っていた景色ではありませんでした。
施設そのものもだいぶ老朽化していたのと、コロナのタイミングも相まって大改修工事となったようです。
それ以降初めて遊びに行ったので、警備員としての新人の頃を思い出すほどでした。
お店も撤退した所が多く、新しく入ってきて知らないお店が多かったのと、建物自体に手も入れたようで、今まで行き止まりの壁だった所が壁がなくなり広くなっていたり、またその逆もあったりと、ぱっと見違う商業施設に来たかのようでした。
それだけ、改装工事に力を入れたという事なのでしょうね。
そうなると、そこで働く施設警備員さんも区画を覚えなおす必要があるのでさぞ大変だったでしょう。
あの分だときっと、夜間巡回などの順路も一から見直したのでしょうね。
警備員は全ての部屋の位置を把握する必要がある
全体としての箱の大きさは変わっていないので、今まで勤務していた警備員さんも新人警備員さんほどパニックにはならないと思いますが、さぞ大変だと思います。
私が以前勤務していた現場でも、建物の工事があり巡回路の見直しをした事があります。
今回の商業施設の改修工事ほどではありませんが、巡回路が変わる時はいかに無駄な順路にしない様にと気を使います。
クライアント側は警備会社に丸投げな状態で、営業所も完全に私に任せっきりだったので、建物の図面と睨めっこした日が続いたものです。
どんな施設警備の現場でも同じですが、工事などで建物内の構造が変わった時、その後どんな状態になったのかいち早く覚える必要があります。
商業施設などでも、新しいテナントが入ってきた時、お店の名前を覚えていないと無線で急行せよ、とテナント名を出されても場所が分からないと向かう事が出来ません。
また、新しく工事の終わったエリアを早めに把握しないと、巡回時に迷子になってしまう事もあり得るのです。
新人の警備員はほぼ迷子になる
今まで見慣れていた建物でも、工事が終われば景色が変わってレギュラーメンバーの警備員でも一瞬迷子になる事もあります。
ベテランの警備員さんでも景色が変われば迷子になるというのに、初めてその施設に配属となった新人警備員さんは迷子にならないわけがありません。
ワンフロアの施設ならまだ何とかなるかもしれませんが
「地下や屋上を含めた5~6階層などの建物はまさに迷路と呼べるでしょう」
今自分が何階にいるのか分からなくなるだけでなく、100店舗以上もあるテナントの位置を当日に覚えられるわけがありません。
しかも、それプラスで施設警備業務を覚えなければならないのです。
まあ
施設警備の中でも商業施設は止めておけ
と言われるのはこういった覚えるべき情報量が半端ないのが原因なのかもしれませんね。
しかし、折角商業施設へ配属となった新人警備員さんは貴重な経験が出来る場でもあるので、脱落する事無く1日でも早く建物の構造を把握して欲しいと思います。
一旦覚えてしまえば、後はヒマな現場では経験できない施設警備員としてのいくつかの業務を身に着ける事が出来ますので、ぜひ頑張ってください。