先輩警備員が後輩の警備員に指導をする光景はよくある事ですが、先輩も後輩も無い様な状態の警備員同士で、どちらかが仕事の事で相手を批判した時、特に仲が良い警備員でない場合、険悪な状態になるか最悪ケンカになります。過去にもポンコツ警備員同士ですが、仕事の事で言い合いになりケンカになったのを見た事があります。
先輩警備員に仕事のダメ出しを言う
警備員が仕事をしている時、同僚の警備員が間違った業務をしている時があります。
意図的に間違えたのではなく、たまたま間違えてしまった時や、もしかしたら規則として禁止されている事をしてしまった時など様々です。
そんな時に同僚の警備員が先輩の警備員でない場合は、何の遠慮もなく言えるかもしれませんが、もしこれが先輩警備員の場合は遠慮なく言えるでしょうか。
まあ、警備隊の雰囲気によっては言えるかもしれませんが、先輩警備員が間違った事をした時はなかなか言い出せないのが正直な所ではないでしょうか。
仮に勇気を出して指摘した時、先輩警備員はどんな反応をするでしょうか。
自分が指導をして一人前の警備員になった後輩が、自分の事を指摘してきたら普通は恥ずかしいという思いと、もしかしたら後輩が偉そうな事を言うな、と思われているかもしれません。
そして正しい事を指摘したのに、逆に怒ってくるかもしれません。
先輩警備員でさえ、逆上するかもしれないのでこれがもし同僚だった場合は
「自分の先輩でもないのに偉そうに先輩風を吹かすな」
となり、もしかしたらケンカになるかもしれませんね。
正論だったとしてもケンカになる
警備員は隊長や副隊長をはじめ、それ以下は基本的にみな同じ一般隊員の扱いです。
中にはもっと細かい組織構成になっている現場もあるかもしれませんが、多くは隊長と副隊長の下みな同じ、となっている事でしょう。
そこから、配属された順番や警備歴年数で先輩や後輩といった上下関係があると思います。
警備隊では、ほぼみな同僚という認識なので、年齢が違っていても同い年の友達かの様な感覚で仕事をしています。
その為、20歳以上も年の離れた高齢警備員さんでも、時にはお互いがタメ口で会話をして仕事をしていた記憶もあります。
私が勤務していた現場では、それで何の問題もありませんでした。
まあ、それだけ仲が良くみな素直だったという事でもあるのですがね。
そんな現場でなら、よほど先輩警備員にダメ出しをしても何の問題もありませんでしたが、違う現場の勤務になった時は前の職場の時の様にはいきませんでした。
高齢の警備員が何となく偉そうな雰囲気を出しており、間違いを指摘するとあからさまに不貞腐れて、やられたらやり返すという行動ををとり、指摘した警備員さんの過去の失敗や関係の無い業務の批判をしてきました。
よほどプライドが高いのか、指摘される事に慣れていないのかでしょうね。
しかも、ある警備員は指摘した高齢警備員とケンカ状態にまで発展しました。
幸い、手を出す様なケンカをするほど二人とも愚かではなかったのですが、ずっと何かとお互いの仕事の不備を見つけては指摘しあうというとても不毛なやり取りをし続けていました。
ここで程度の低い者同士の場合だと手を出すケンカになる、という非常に分かりやすい流れになるのですが、手を出すような愚かな事はしなくても、ミスの指摘合戦は最後まで終わりませんでした。
直接言わない方が良い時もある
同じ警備員が何らかの仕事が出来ていない事に気が付いた時、直接本人に修正するよう促すよりも、隊長や副隊長もしくは会社へ伝えた方が騒ぎが大きくならなくて済む場合があります。
個人同士の場合は、どうしてもそりの合わない相手だとか、上司でも先輩でもない奴に言われたくない、と思っている者も少なくありません。
まあ、間違った事をしているので誰から言われたとしても素直に聞き入れるのが正しい反応だと思いますが、警備業界には色々な人が在籍していますので、世の中には自分の知っている常識では測れない人もいたりするのです。
そんな人に下手に注意して、殴り掛かられても何の得にもなりませんよね。
それならば、隊長や会社から言ってもらう事が一番の解決に繋がるのは間違いないです。
もし、そこでも逆切れする様であれば現場から追い出されてしまうか、会社からか大目玉を食らう事になるかもしれません。
警備員として正しい事をしていても、中には間違った事をしてしまう人もいます。
その時に、いくら正しいからと声を大にして正論を解いても円満に解決するとは限らないのです。
もしかしたら正しい事を言ったにもかかわらず、相手から嫌な思いをさせられる事もあるかもしれないので、もしそのような事を目撃しても一旦落ち着いて現場の隊長に相談するのが良いと思います。