今勤務している施設の巡回は契約内容を見ると定線巡回になっていません。だからと云って好き勝手に歩き回って良いわけではないので、ある程度定まったルートで巡回しています。巡回出発時間が決まっていても巡回路が決まっていないのは珍しい現場かもしれません。
施設警備の業務は定線巡回が多い
今まで勤務してきた現場では、巡回に出発する時間や巡回路などはしっかり決まっていました。
出発する時間が決まっていないと、そもそも警備員が使用する時程表を作る事が出来ませんよね。
そして巡回路が決まっていないという事は、広い建物内を好き勝手に歩いていたら、見るべき個所を見忘れてしまう可能性も出てきます。
毎日バラバラな周り方をしていたら、日によって巡回にかかる時間も定まりません。
そういった事もあり、警備員の巡回の基本は「定時巡回」と「定線巡回」という形が一番効率的になっています。
決められた時間に出れば時程表も作りやすいですし、決められたルートで回れば、警備員全員が同じルートを通り巡回し忘れる部屋は無くなります。
この2つの周り方は今まで経験してきた現場で決められていました。
それが今の現場では時間は決まってはいるものの、ルートがしっかり定まっていないのです。
契約内容にもクライアントからも巡回ルートについて何の制約もありません。
その為、一見警備員側が好きな周り方でも良いような錯覚を受けますが、実は巡回ルートが定まっていた方が我々にとっては楽なのです。
巡回の見回りには時間がかかります。〇〇時までに帰着しないと次の業務に影響が出るからです。
そうならない為にも決められたルートを効率よく見回れるようにできれば、次の業務に遅れる事無く時間通り就けるのです。
定時巡回に定線巡回、これは施設警備員にとって仕事のしやすい仕組みでもあるのです。
異常時には乱線巡回に変更
しかし、毎日が何事も無く終わらない日もあり、異常が発生する日もあります。
そんな日の巡回は、定時巡回にも定線巡回にもなりません。
過去にも定時巡回や定線巡回にならない様な勤務もありました。
日常で勤務していてそのどちらも崩れるような事は余程起こる事はありませんが、それほどの緊急時もあるのだという事を心に留めておく必要はあります。
そんな日は時程表に沿った時間通りな業務は出来ません。
もしかしたら巡回にも出られないなんて事もあります。
巡回に出られても、あるエリアを重点的に見回るなんて指示も出るでしょう。
毎日見回っていた全てのエリアもまともに見る事は無いかもしれませんね。
乱線巡回とはごく一部のエリアを見回るという事もあり、日常的に見回っていたエリアを逆ルートで見回るなんて言う指示も出るかもしれません。
要するに異常時には、いつもとは全く違った巡回になるのです。
不謹慎な言い方ですが、ある意味これも新鮮な出来事ではありましたが・。
現場によっては定まっていない事も
施設警備をしてきて、定線巡回でない勤務地での巡回をしてみて、やはり違和感を感じるものがあります。
いまでは、他の隊員さんと話してある程度決まった巡回路で皆見回っています。
その周り方が時間超過や部屋の見逃しも少ない、という事で決まったのですが結果
定線巡回である事の重要性に気づかされました。
定時巡回の大切さは理解できるものの、定線巡回はそこまで分かっていませんでした。
今回乱線巡回の現場を経験してみて、自分でも毎回バラバラなルートで回る事の不快さに気づきました。
毎日同じ時間、同じルートで回る事に安心感を覚えるのかもしれません。
毎回順路が違うと、悪い意味で緊張感が生まれ、気にしなくて良い気の使い方をしているようです。
これは他の隊員さんも感じていたようで、話し合った時は意見は一致しました。
定線巡回は緊急時やクライアントが要求した日などに限り行うもので、日常的にするものではないのだと実感しました。