座哨での出入管理は非常に楽です。大抵机を挟んで座っているので、手元がアッくれる場合が多いのです。しかし、中にはそこの事を利用して勤務中にスマホを見ている者もいたりします。そういう者に限って堂々と前を見ずに下を向いてスマホに夢中になっていたりと尚たちが悪いのです。
座哨業務での出入管理は誘惑が多い
施設警備員の出入管理の中でも、座哨での出入管理は楽です。
椅子に座った状態で、来客があるまで立つ事も無いので、ヒマな現場になれば座ったきりで動く事もありません。
しかも、座哨でも出入管理は前に机がある事が多く手元も隠れています。
これが何を意味するかと言うと
「手元で何をしていても前からは見えない」
という事です。
明らかな飲食は匂いも出るので不可能ですが、水分補給としてペットボトルを手元に置くくらいなら許されています。
しかし、手元が見えないという事を良い事に勤務中に何をしているのか他の警備員さんは知りません。
出入管理は基本一人なので、来客はおろか同僚の警備員でさえ相勤者が何をしているのか見えないのです。
前を見ずに下を見て行動がバレバレ
同じ出入管理の業務をしている者ならわかるのですが、受付で下を見ている警備員がいますが、恐らくスマホを見ているのだと思います。
いつも日中であっても、来客の無い時は下を見ているのです。
何か書類でも書いているのかと思いましたが、書き物をしているわけではなく、指を添えて「シュッシュッ」とスワイプしているようです。
「ああ、あれスマホ見てるのか」
一応、ここではスマホの使用は禁止です。
まあ、仕事中なので当たり前な事です。
禁止となっている事で万が一見つかりでもしたら、本人の責任なのでそれがわかってやっているのでしょう。
仮に本人がこの状態で「バレっこない」なんて思っていたら相当なお花畑な思考です。
普通警備員は出入管理で前を見て着座しています。
それなのに、来客が目の前まで来ないと気づかない様に下を見ているのです。
来客者は遠くから受付を見た時に、前を見ずに下を見て何かをしている警備員が目に入る訳です。
「前を見ていない時点で、何か良からぬ事をしている」
と思われるでしょう。
それも高確率で「スマホを見ている」と気づかれると思います。
まあ、それとも下を見て居眠りしているかですね。
「どちらに転んでも最悪です」
ただでさえ底辺職な警備員なのに、その警備員が仕事中にスマホに夢中になって来訪した自分に気が付かない、なんて状況になったらお客様によってはすぐにクライアントか警備会社に報告される事でしょう。
どれだけの問題行為なのか分かっていない
警備会社はクライアントからお金をいただいて仕事をしています。
そんな仕事に対してお金を払っている身からすると、貴重な時間にスマホで遊んでいる、と知れたらどう思うでしょうか。
雇う側からすると、自分たちも仕事をしている時間に「警備員はスマホで遊んでいる」こんなに腹の立つ事は無いでしょう。
直ぐに警備会社へ連絡して上司が呼び出される事になります。
「出入管理の仕事中に下を見て何をしていた」
「下を見て遊んでいて目の前の来客に気づけるのか」
それはもう散々だと思います。
余りにも当たり前すぎて言葉もありません。
そもそも気づけるかどうかの問題よりも、警備員が下を見てスマホの様な物で遊んでいる、と思われない様にしなければならないのです。
「来客者に気づけるから大丈夫」
なのではなく
「下を見ているさまを来客者に見られるな」
という事が理解できていないのです。
来客者が先に警備員を見つけるのではなく、警備員が先に来客者を見つける事が重要なのです。
相手からすると、遠くからでも警備員は私の事を見ている、という印象を与える必要があります。
これは警備員の仕事の守備範囲が広いという事と、不審者に対しては良い牽制にもなります。
遠方からでも警備員が見ていると分かれば、そうそう悪さも出来ませんからね。
この警備員はこういった事まで意識せずに仕事をしているので、勤務中にスマホを見てしまうのです。
相手から見た時に、下を見ている自分がどのように見えるのか想像が出来ないのでしょうね。
ちなみにこの警備員は施設警備の資格を持っています。
資格を持っているから立派な警備員とは限らない、という良い反面教師のお話でした。