施設警備員の業務に出入管理があります。これは警備員が関係者以外の人を通さない様にしている受付場でもありますが、この時に立哨して対応する場合と座哨して対応する現場があります。立っている時は余程問題ありませんが、椅子に座って対応する時、長い時間人が来ないとついウトウトしてしまう事があるのです。
立哨と座哨での出入管理
施設警備員は出入管理業務というものがあります。
これは施設に見えたお客様の受付をする場所でもあり、関係者以外の者を通さない様にする為にクライアントと契約をしてその場に居るのです。
主に来訪した理由と訪問者の身分、そして来訪した記録を残すのが出入管理の業務となっています。
この出入管理の受付場では、警備員が立哨または座哨で来訪者を迎えます。
立哨か座哨の対応は、クライアントと協議の末、どちらかに統一されています。
出入管理業務が立哨か座哨か、というだけでその現場の業務がキツイかラクかを左右する事もあります。
出入管理業務は施設警備員の主な業務にもなるので、立ちっ放しか座りっ放しかという事は結構大きな問題でもあるのです。
座哨業務は危険がいっぱい
そんな出入管理業務ですが、座哨での出入管理業務は楽で良いのですが、実は意外と大きな落とし穴もあるのです。
座った状態で来訪者を迎え入れるので、暫く誰も来ない状態が続くと眠気に襲われる事があります。
これが立哨での対応であれば、眠気よりも足が痛くなる事に気が向くので、よほど立ったまま居眠りをする様な事はありません。
しかし、椅子に座っている状態ではいとど眠気に襲われると中々解消できないのです。
施設警備員の経験があり、また座哨での出入管理業務をした事のある人の多くが「睡魔とのたたかい」を経験されていると思います。
いや、もしかしたら睡魔とのたたかいに負けて「居眠り」をしてしまった人も多いかもしれませんね。
椅子に座って業務が出来るというのは、立ったままでの対応よりも体の負担は少ないです。
しかし、体の負担が少ない分リラックスしているとも言え、気が緩むと居眠りをしてしまう可能性もあるのです。
今の現場でも、座哨での出入管理業務をしていますが、夜中の誰も来ない様な時間帯に自制心の無いポンコツ警備員は、度々居眠りをしている所を同僚の警備員に見つかっており注意を受けています。
まあ、ポンコツ警備員ではない普通の警備員さんでも、極まれに居眠りをしてしまったりしているのですがね。
なぜ座ってはいけないかという疑問
普通の警備員さんでさえ、油断すると居眠りをしてしまう様な現場で、いかに居眠りをしない様にするのかという対策も重要です。
よく聞く対策の一つに「椅子から立ち上がる」というものがあります。
椅子に座ってじっとしているから眠くなるのであれば、その椅子から立ち上がればその瞬間の眠気は無くなります。
警備員の仕事以外でも、眠気を覚ます時に椅子から立ち上がるというのはよく聞く行動ですね。
そして、周りの隊員さんにもアドバイスをする対策ですが「暫くその場で立ったまま対応する」というものです。
座哨が基本の出入管理の受付場では、何も必ず座っていなければならない、という訳ではありません。
この場合、逆の立哨をしている状態からしゃがんで対応する行為は「NG」な場合が多い様に感じます。
座っている状態から立つのは良くて、立っている状態から座るのはダメ。
これ、座っている状態の方が「ラク」という事を誰もが認識しているからです。
どちらも同じ内容の仕事をしているのに、ラクな体勢からきつい体勢になるのは良くて、きつい体勢からラクな体勢になるのはダメと言っているのです。
仕事の質は同じなのにラクな姿勢になってはいけない、といっている常識は実は「パワハラ」に近いものがあるのでは、と個人的には思っています。
世の中の常識としては座るなと言われていますが、近年スーパーのレジは座ってやっても良いのでは、という意見が出てきている様に、もしかしたら今後施設警備員の出入管理業務も、立っても座ってもどちらでも良いのでは?となるかもしれませんね。